12万部突破!絵本『もうじきたべられるぼく』作家・はせがわゆうじ「人と違うって素敵。違いを自慢しちゃえる世の中になったらいいな~」
物語『もうじきたべられるぼく』がTikTokで話題となり、絵本になった経緯。
はせがわさんが就活中の学生たちの同一性に疑問を持つエピソード。
個性を大切にする考え方と、現状の同質化についての考察。
「号泣注意」のキャッチコピーともに、読み聞かせ動画がTikTokで300万回再生されて話題となった物語『もうじきたべられるぼく』。動画だけで拡散されていた物語が、10年の月日を経て、絵本『もうじきたべられるぼく』として刊行され、版を重ねて話題になっています。はせがわさんは、街角で就活中の学生さんたちを見かけると、心の中でがんばれ~と思うと同時にいつも疑問に思うことがあるといいます……。人生観がつまったイラストエッセイ「なんだもんぱんだもん」です。
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◆就活中の暗黙のルール
街角で就活中の学生さんたちを見かけるといつも
心の中でがんばれ~と思います。
と同時にいつも疑問に思うこと…
なんでみんなあんな同じ格好なのだろう?
何か暗黙のルールでもあるのかしら。
企業側がやっぱりそんな感じの人を選ぶってことかな。
みんなと同じ、はみ出ない、逆らわなさそう~な人。
日本人特有だよねきっと。
会社の色合いにもよるかもしれないんだろうけど
個性的な人よりも真面目で従順な人材が欲しいんでしょうね。
自分が選ぶ側だったら、そういう風習を壊そうとしてる人を
選ぶと思うけどなぁ…
◆人と違うって素敵なこと
みんな同じ格好してるってうすら恐い気がするんですが…
高校野球の入場行進も、もうそんなに揃えなくていいのに~って。
キビキビ揃ってて気持ちいいね~って人がまだそんなにいるのかな。
クリエイティブな仕事に携わっている身からすると
とにかく何でもいいから何か人と違うって素敵なことだと思うんですよ。
苗字が珍しいってだけでも羨ましい~って思っちゃう。
外国の血が入ってるなんて最高!
この思いをちょっと違う子をいじめ出す小学生とかに浸透させたい。
障害を抱えてる人とか、他の人との違いを自慢しちゃえるぐらいな
世の中になったらいいのにな~とつくづく思う。
面接官の人も一緒に飲んだら結構同意してくれそうな気がするのに
いざとなると同一圧力に巻かれるって…
まだ飲みが足りませんな。