「結果が出ない」「目標通り進まない」「嫌いな科目を後回し」を解決!東大生が効果を保証する勉強のコツ<3選>

AI要約

西岡壱誠さんが勉強法についてアドバイスする記事。努力量と結果が一致しないときの対策として、努力分解思考を紹介している。

努力分解思考では、努力量と結果を整理してマトリクスを作り、それぞれの結果に基づいて適切な対策を考えることがポイント。

この方法によって、状況を可視化し、効果的な勉強法を見つけることができる。

「結果が出ない」「目標通り進まない」「嫌いな科目を後回し」を解決!東大生が効果を保証する勉強のコツ<3選>

大学受験、資格試験、語学、日常学習、ノート術にメモ術、さらにはスケジュール管理…。ネットの記事などでは、日々さまざまな<勉強法><学習法>が紹介されています。しかし、記事をどれだけ読んでも「結果が出ない」「続かない」という人も多いのでは。そんなお悩みに、『自分にあった方法が見つかる! 勉強法図鑑』の著者で現役東大生の西岡壱誠さんがお答えします。

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◆「結果が出ない」ときの対策

この記事の著者である私こと西岡壱誠は、自ら東大に合格してから、勉強法を研究するスペシャリスト集団をつくりました。現役東大生や予備校の講師、大学の先生などに集結してもらい、次のようなことをしています。

・東大生にアンケートを実施して、勉強法や、使っていた参考書、生活習慣などのデータを収集

・分析結果をもとに、全国の学校現場で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施して、勉強法の指導などを行う

・これらのことをネットメディアや書籍で公開

近著『勉強法図鑑』でも、東大生が試した勉強法を取り上げ、その結果を分析していますが、今回その本から、特に効果のあったものやコツをいくつか紹介したいと思います。

◆努力量と結果でマトリクスを―「努力分解思考」

最初に紹介したいのは「努力分解思考」です。

勉強において、がんばっているのに結果が出ないことって多いですよね。逆に、それほどがんばっていないのに結果が出てしまい、「結局は運次第じゃないか」と悩んだりするかもしれません。

結論から申し上げますと、努力量と結果は必ずしも一致しません。

うまくいかないときは、やり方を変えたり、方向転換をしたりする必要があります。でも、なかなか自分で自分の努力にメスを入れることは難しいのではないでしょうか? もしくは「もっとがんばれば、もっと良い結果が出るんじゃないか」と考えて、<質より量>路線に行ってしまうこともあるでしょう。

そんなときに有効なのが、努力量と結果をいったん整理したうえで、対策を考える「努力分解思考」です。

方法はシンプル。努力量と結果を基にしたマトリクスをつくるだけ。

具体的には、現状をもとにして【図1】のように、「努力しているのに結果が出ていない」「努力していないのに結果が出ている」「努力していて結果が出ている」「努力しておらずに結果が出ていない」といった4つに分解していくのです。

たとえば「英語において、英文法は努力しているけれど結果が出ていない。英会話は努力していないから結果が出ていない。読解は努力しているから結果が出ている」というように整理していく。そして、それぞれの結果に基づいて対策を考えていく、ということになります。

この分析を行うことによって状況が可視化されて、より適した対策がとれるようになるはずです。