埼玉県朝霞市、AI機能を搭載した学習教材を導入--小中学生の学習定着に

AI要約

埼玉県朝霞市の公立小中学校にアダプティブラーニング教材「すららドリル」が導入され、児童・生徒の約8500人が利用することになる。

すららドリルはAIが児童・生徒の理解度に合わせた最適な問題を出題し、学習の確実な理解と定着を目指す教材である。

教員はこのシステムを利用することで学習管理や生徒への個別指導を効果的に行うことができ、さらなる学びの推進や教材研究の時間確保が期待されている。

埼玉県朝霞市、AI機能を搭載した学習教材を導入--小中学生の学習定着に

 埼玉県朝霞市は、同市の公立小中学校にアダプティブラーニング教材「すららドリル」を導入した。児童・生徒の約8500人が利用するという。同サービスを提供するすららネットが7月8日に発表した。

 すららドリルは、小学校から高等学校までの国語、算数/数学、英語、理科、社会に関する20万問以上のドリル問題を有し、児童・生徒の理解度に合った最適な問題をAIが判定して出題する。また、弱点診断やアニメーションによる各単元のレクチャーなど、複数の機能により、学習の確実な理解と定着につなげるとしている。

 教員は、同サービスを利用することで、課題の配信や解答の確認、進捗(しんちょく)管理の作業を軽減することができるほか、学習管理画面の学習データに基づき、各生徒に個別最適な指導や声がけができるという。

 埼玉県朝霞市教育委員会は、すららドリルの導入により、「個別最適な学びのさらなる推進」や「多様な学び方の提供」「教員の教材研究の時間の確保」などを期待しているという。

 特に、多様な学び方の提供においては、一斉指導の中で思うように学習を進められない生徒や、不登校などで学びの機会を逃してしまった生徒に対して、自分なりの学び方を保障する機会になるとしている。

 また、これまで教員はドリル課題の作成や採点・確認に多くの時間を費やす必要があったが、同サービスを活用することで教材研究に対する時間を捻出し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の推進が可能になるのではないかと述べている。