《強い日差しで大ダメージ》「女性の薄毛」を予防する「食品」と「習慣」ランキング、美と健康のプロ10人が回答

AI要約

女性の薄毛は食事や生活習慣によるものであり、改善可能である。医師や食のプロによる21のルールを紹介。

睡眠時間の確保やストレス管理、頭皮ケアなどが薄毛対策に効果的である。

適度な運動や頭皮マッサージ、シャンプーの方法なども髪の健康に重要。

《強い日差しで大ダメージ》「女性の薄毛」を予防する「食品」と「習慣」ランキング、美と健康のプロ10人が回答

「髪は女の命」というが、年を取るほど“命”が細く薄くなっているような……私たちを悩ませる「薄毛」は、「食事」と「生活習慣」が引き起こしていることが多いという。つまり女性の薄毛は「努力次第で改善する」ということ。いまからでも間に合う、美髪を取り戻す21のルールを紹介する。

ツヤとボリュームのある髪は、若く美しく見せるための必須条件。だが40代を過ぎると「薄毛」の悩みを抱える人が急増。GAスキンクリニック新宿駅前院院長の西垣匠さんは、女性の薄毛は生活習慣と密接にかかわっていると話す。

「男性は生え際やつむじなど特定の部分が薄くなるパターンが多いのに対し、女性には広範囲に薄くなる『びまん性脱毛症』が多いのが特徴です。また女性の薄毛は、遺伝や加齢によるホルモンバランスの崩れだけでなく、生活習慣の乱れや食生活などさまざまな要素が複合的にからみ合って起こります」(西垣さん)

つまり、男性に比べて、日々の食事や習慣に気をつければそれだけ薄毛も予防できる可能性があるということ。そこで、薄毛を予防する「最強の食品」と「究極の習慣」について、10人の専門医と食のプロに徹底リサーチした。

髪を守るために大切な習慣として1位に輝いたのは、「睡眠時間を確保する」こと。ナビタスクリニック川崎院長の谷本哲也さんが解説する。

「睡眠中に分泌される成長ホルモンは、健康な髪をつくるのに不可欠。睡眠不足はストレスや自律神経の乱れ、頭皮の血行不良などを招き、脱毛の原因になることがあります」

少なくとも、1日6~8時間程度の睡眠時間は確保してほしい。とはいえ、仕事や家事に追われる毎日では、それほどの睡眠時間を取るのは難しい。クレアージュ東京エイジングケアクリニック院長の浜中聡子さんが言い添える。

「まとまった睡眠時間を確保できないときは、眠りの”深さ”と起床のタイミングを重視してください。睡眠中は深い『ノンレム睡眠』と浅い『レム睡眠』を90分単位で繰り返しているため、睡眠時間を『90分の倍数』にすることで、眠りが浅くなっているレム睡眠中に起きることができ、目覚めがよくなります」

続いて票を集めたのは、「ストレスをためない」こと。美容皮膚科医の田中優子さんが言う。

「過度のストレスは血行不良のほか、ホルモンバランスや自律神経などの乱れにつながり、抜け毛や白髪の原因になります。 ストレスは誰にでもありますが、大切なのは、受けたストレスをうまく発散することです」

3位の「頭皮の日焼け対策」は、これからの季節は特に気をつけたい。

「紫外線は髪だけでなく、頭皮の毛母細胞にもダメージを与えます。それにより細胞の老化が進むと薄毛や抜け毛につながるので、ちょっとした外出でも帽子や日傘は必須です。頭に汗をかいたまま放っておくのもNG。頭皮の常在菌は汗や皮脂をえさに繁殖して炎症を起こし、薄毛を招く。顔だけでなく頭の汗もこまめに拭うようにしてほしい」(西垣さん)

帽子をかぶる際は、髪をまとめてできるだけ日光が当たる範囲を狭くするのがベスト。だが、「頭皮を引っ張らないヘアスタイルにする」(4位)とあるように、きつく縛ったポニーテールなどはできるだけ避けたい。医学博士の佐野こころさんが言う。

「いつも同じ位置で髪をまとめていると、頭皮の一部にだけ負担がかかって血行不良を引き起こし、抜け毛や薄毛の原因になります」

仕事で髪をまとめる必要がある人も、日によって分け目を変えたり、休日は髪をおろすなどの工夫を。

イシハラクリニック副院長の石原新菜さんは、「適度な運動」(5位)の重要性について説く。

「ストレスを解消できるうえ、体を動かせば頭皮を含む全身の血行がよくなります。運動によって筋肉量が増えれば代謝が上がり、髪の毛により効率よく栄養が行き渡る体に。ただしストレスになるほどハードな運動は逆効果。長続きできるものを無理のない範囲で続けられるといいですね」

もちろん、6位「頭皮マッサージをする」、9位「シャンプーをやさしく行う」のように、頭皮そのものをケアすることも重要だ。

「頭皮マッサージは湯船につかって体を温めながら行うのがおすすめ。湯船に15分以上つかると、ストレスから身を守り細胞の若返りを促す『ヒートショック・プロテイン』が増えるため、髪や頭皮だけでなく、全身のアンチエイジングにも効果的です」(石原さん)

また、汗をかきやすい時期とはいえ、シャンプーは1日1回までに。汚れが気になってもゴシゴシ洗いはやってはいけない。

「皮脂が流されて乾燥し、バリア機能が壊れて雑菌の繁殖や炎症につながりかねません。爪を立ててシャンプーするのも、頭皮を傷つけます。指の腹を使ってマッサージするくらいの強さでやさしく洗いましょう。トリートメントは頭皮につかないように、髪の毛を中心につけ、もしついたらしっかり洗い流すこと」(西垣さん)

入浴後は髪の自然乾燥はせず、必ずドライヤーで乾かすこと。高温になりすぎると頭皮の炎症や髪のダメージを招くので、できるだけ温度を低くしたり、温風と冷風を交互に当てて乾かすことを心がけてほしい。