大学院卒で派遣社員だった女性が直面した男女の賃金格差。結婚した夫からの「奴隷扱い」の悲劇

AI要約

政府が男女の賃金格差是正策を盛り込む方向に向かっていることが報じられている。日本の女性の賃金は男性の77.9%と他の先進国よりも差が大きいことが指摘されている。

日本は146ヵ国中118位のジェンダーギャップ指数ランキングであり、特に経済分野での格差が顕著である。女性管理職の少なさや男女の賃金格差が貧困率にもつながる問題である。

探偵に相談が寄せられる中で、男女差別が起因するケースも多い。時代の変化を反映した家族の問題を浮き彫りにする連載が開始される。

大学院卒で派遣社員だった女性が直面した男女の賃金格差。結婚した夫からの「奴隷扱い」の悲劇

 経済財政運営と改革の基本方針に政府が「男女の賃金格差是正策」を盛り込む方向だという。日本経済新聞が2024年6月17日報じた矢田雅子首相補佐官のインタビューでも、日本の女性賃金は男性の77.9%と、先進国の中で断トツに差別があることを明言している。

 実際6月12日に世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ指数ランキング」では、日本は146ヵ国中118位。女性閣僚が増えたことで2023年の125位よりやや上がったもののG7で最下位で、特に経済分野では120位だ。その経済分野の格差は女性管理職の少なさ、そして「男女の賃金格差」によるものが大きい。シングルマザーの貧困率の高さなどにも直結している。

 一方で、家庭内でも女性が稼ぐことを良しとしない例もあるという。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「男女差別が浮気の原因になることは多々あります。妻の昇格や昇給に否定的な夫は多く、います」と言う。

 山村さんに依頼がくる相談の多くは「時代」を反映している。同じような悩みを抱える方々への問題解決のヒントも多くあるはずだ。個人が特定されないように配慮をしながら、家族の問題を浮き上がらせる連載が「探偵が見た家族の肖像」だ。

今回山村さんのところに相談に来たのは、43歳の会社員・咲絵さん(さきえ・仮名)。

 彼女は名門大学・大学院を出た才媛だが、男女の賃金格差に直面した。「46歳の夫の様子がおかしくて、妊活どころの話ではなくなってしまったんです」と山村さんに連絡をしてきた。一体何があったのだろうか……。

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山村佳子(やまむら・よしこ)私立探偵、夫婦カウンセラー。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。

リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/

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