「ヨーロッパだったら絶対有料ですよ」 ポーランド人男性が念願の初訪日で驚いたこととは

AI要約

ポーランド人男性が日本を訪れて驚くサービスについて述べられています。日本で飲食店で提供される無料サービスに驚いたことや、プラスチックの多用についても言及されています。

訪日外国人として初めての体験を通じて、日本のおもてなし精神や環境問題について気付きを得たポーランド人男性の言葉から、日本と欧米との違いが浮かび上がります。

記事は、外国人視点から見た日本のサービスや社会課題について、興味深く描かれています。

「ヨーロッパだったら絶対有料ですよ」 ポーランド人男性が念願の初訪日で驚いたこととは

 日本には、訪日外国人が驚くサービスがたくさんあります。念願の日本を一人で旅行中というポーランド人男性は、飲食店では当たり前になっている無料サービスにとてもびっくりしたといいます。どんなサービスだったのでしょうか。

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 ポーランドから初めて日本を訪れているバルトさん。9日間かけて、東京各所をめぐる予定です。

「何年も日本に来たいと思っていて、その間いろんな映像を観てきました。今回は念願叶っての一人旅です」

 なぜ東京だけなのかというと、来年か再来年に再訪日し、福島や広島、京都を観光したいと考えているからなのだとか。

 バルトさんには、初めての日本で戸惑っていることがあります。それは湿度。話を聞いた日は最高気温が26度で、ポーランドとそう変わらない気温でしたが、「感じる湿気がだいぶ違います」と天を仰ぎました。

「さっそく、ハンディタイプの扇風機を買いました」

 訪日3日目で、まだ日本独特の高温多湿の気候に慣れていなかったバルトさんは、熱中症対策として日本で購入した携帯扇風機を得意げに見せてくれました。

 そんなバルトさんには、日本で驚いたことがありました。

「日本は無料で提供してくれるものが、とても多いですね。お店に入ると必ず水、それもちゃんと冷えた水が出てきて、熱かったり冷たかったりするおしぼりが出てくるのはびっくりです! ヨーロッパだったら絶対有料ですよ」

 海外の飲食では、水は有料の場合が多く、無料で出てくることに驚く外国人は少なくありません。また、欧米では布製のナプキンやペーパーナプキンが出てくることはあっても、おしぼりやお手拭きが出てくることはほぼありません。

 諸説ありますが、日本でのおしぼりの歴史は長く、平安時代までさかのぼるそう。客人を招く際に、濡れた布を提供していたといわれています。日本では古い時代からおもてなし精神が根づいてきました。

 そんな至れり尽くせりのおもてなし精神ですが、バルトさんは気になることもややあったといいます。

「全体的にプラスチックが多いことは少し残念に思っています。とても便利なのですが、普段の生活ではエコロジーで不便なことに慣れているので、こんなにプラスチックを消費していいのかなって戸惑います」

 日本人1人あたりが出すプラスチックゴミ廃棄量は、アメリカに次いで2位。2021年には特定使い捨てプラスチック製品の市場流通が全面禁止になるなど、環境問題に積極的に取り組んで対応しているEU諸国(ヨーロッパ連合)と比べると遅れている状況を、バルトさんは肌で感じたようです。

 近年では、日本でもレジ袋の有料化や紙ストローの普及など、サステイナブルな社会への取り組みを始めています。訪日外国人の金言を生かし、ともにより良い社会を作っていきたいですね。