子どもにスマホは必要? 90%以上の親が悩む 「小学生の壁」を乗り越えるために知っておくべきこと

AI要約

保護者の90%以上が小学校入学のタイミングで、仕事との両立に不安を感じている。

親子のコミュニケーションを通じて子どもの自立・自律を促すことが重要。

子どもの声を聴くとき、非言語コミュニケーションや安心できる場づくりにも気を配る。

子どもにスマホは必要? 90%以上の親が悩む 「小学生の壁」を乗り越えるために知っておくべきこと

子どもが小学校に上がり、環境が変わることで起こる様々な問題…。実に、保護者の90%以上が小学校入学のタイミングで、仕事との両立に不安を感じているのだそうです。

そんな「小学生の壁」で起こる、親子それぞれの問題とそれを乗り越えるための方法を解説した書籍『どう乗り越える?小学生の壁』をご紹介します。

誰もがぶち当たる様々な「小学生の壁」を乗り越えるために、必要な基本の考え方とは?

「子どもに聞いてみよう」と言っても、「わからない」「なんでもいい」という返事が返ってくることも多いかもしれません。

そもそも子どもとの向き合い方として、「子どもに聞いてみる」という対応をしてきていない場合は、突然意見を聞かれても子どもも困ってしまうでしょう。

そんなご家庭ならなおさら、この小学生の壁を機に、親子での対話を心がけていただきたいと思います。

話を引き出すにはまず、子どもに「どんなことで困っているの?」と聞いてみることです。そのときに「友だちのことで困っている」と言ったら、「友だちとのことなんだね。どんなときに困るのかな?」と会話の中で具体的にしていきます。

困りごとがわかったら「どうしたい? どうしたらいいんだろうね?」と子どもに問いかけましょう。親は子どもより長く生きてきた分、経験値も豊富で「こうしたらいい」という解決策を持っていることも多いですが、先回りせず、子ども自身が考えてみるよう促すことが大切です。「○○したけれど、うまくいかないんだよね」と子どもがアドバイスを必要としているようなら、「こういう方法はどうかな?」「ママも子どもの頃友だちと…」と選択肢のヒントを伝えたり、経験談を話してみましょう。

そして最後は子ども自身が「じゃあ、○○してみるね」と決めることが重要です。これが自己決定。子どもが生きていく中で自己決定できるようになるのは、とても大事なことです。

子どもと対話することで、子ども自身も自分の気持ちを言語化できるようになります。不安やモヤモヤする気持ち、やってみたい、頑張りたい気持ちなど、言葉にできることは、この先思春期になったり、大人になったときにも、きっと役立つことでしょう。気持ちを言葉にしていくことで、解決すべき問題点が明確になったり、子ども自身が意思表示できるようになります。親としては子どもが意思表示するようになると大変なこともありますが、子どもの自立・自律を考えれば、子どもが自分の気持ちを表現できることはとても大事なことです。

子どもの声を聴くときのポイントは、そのときに話してくれないこともあるということを知っておくということ。大人でもそうですが、子どももとても不安が大きかったり、言葉にしにくいこともあります。また、親を気遣って、言い出せないこともあるかもしれません。

さらに、言葉にならない声もあります。これは非言語コミュニケーション=ノンバーバルコミュニケーションといいますが、表情や目の動き、声のトーンなど、言葉ではなく相手(子ども)が自然に発しているコミュニケーションです。

親は忙しくしているとなかなか気づきにくいことも多いのですが、ちょっとでもゆったりした時間を取り、子どもとの会話を心がけましょう。特に不安なことを話すときには、安心できる場を作ることがとても大事です。

安心できる場づくりとしては、横並びの位置関係がおすすめです。何かの帰り道、並んで歩いたり、車の助手席の子どもとしゃべったり。洗濯物をたたむのを一緒にやってもらいながら…というのもいいですね。