注目!<新じゃが>の驚くべき健康パワー「ビタミンCはレモンより豊富」女子栄養大学の専門家が解説

AI要約

新じゃがとは、収穫タイミングと貯蔵方法が一般のじゃがいもと異なります。

九州産の新じゃがは4〜5月頃に出回り、ニシユタカやデジマがメジャーな品種です。

新じゃがはビタミンCやポリフェノールが豊富で、皮ごと食べることでさまざまな栄養素を摂取できます。

注目!<新じゃが>の驚くべき健康パワー「ビタミンCはレモンより豊富」女子栄養大学の専門家が解説

 今が旬の「新じゃが」とは、どんなものを指すのでしょうか。意外と知られていない「新じゃが」知識を女子栄養大学 准教授の日笠志津さんが教えてくれました。炭水化物だけじゃない、栄養素や健康効果についてくわしく解説。品種や色によってさまざまな特徴があり、新鮮さをキープする方法など役立つものばかりですよ。

女子栄養大学 栄養学部 准教授 日笠志津さん

 栄養学博士・管理栄養士。野菜のビタミンやミネラル含有量、調理や保存に伴う変化などを基軸に、多方向から研究を行う。

 新じゃがと一般的なじゃがいもの違いは、収穫のタイミングと出荷前の貯蔵の有無。地上部がほぼ枯れて収穫するのが一般的ですが、新じゃがは枯れる前に収穫して貯蔵せずに出荷します。この条件を満たせばすべて新じゃがといえ、春から秋まで各産地の新じゃがを楽しめます。

 その中でも、全国に先駆けて4~5月頃に出回る九州産(鹿児島、長崎)だけを新じゃがと呼ぶ場合もあります。九州で多く栽培されているニシユタカやデジマという品種が数も多く流通しており、メジャーです。

◆新じゃが収穫前線

 主な収穫時期は九州で4月頃から始まり北海道の10月頃まで長い期間楽しめる。

 みずみずしくて皮ごと食べられる新じゃが。炭水化物以外にもたくさんの栄養素が詰まっています。基本的な栄養価は一般的なじゃがいもと同じですが、皮を食べられる新じゃがには食物繊維の良い供給源となり、整腸作用が期待できます。

 ビタミンCの含有量はレモンよりも多く、中には50mgの品種も。ただし、収穫後1~2か月たつとビタミンCは1/3~1/2に減ってしまうため、採れたての新じゃがは最も含有量が多いのです。

 果肉が赤色の品種は抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富です。黄色や燈色には、目の健康の維持が期待できるカロテノイドが含まれるものもあります。

◆レモンよりビタミンCの含有量が多い

・じゃがいも28mg(品種平均。1個)

・レモン果汁20mg ビタミンC含有量(1個)