米下院、NASAに小惑星「アポフィス」探査で民間との連携を要請

AI要約

米国下院はNASAに小惑星ミッションと宇宙ゴミ調査ミッションの開始を指示

小惑星『Apophis』接近飛行前の偵察ミッション計画に資金を支出

科学者はApophisの探査と宇宙ゴミ調査ミッションの重要性を強調

米下院、NASAに小惑星「アポフィス」探査で民間との連携を要請

米連邦議会下院は米国時間7月8日、米航空宇宙局(NASA)に対して産業界と連携した小惑星ミッションと、軌道を周回する宇宙ゴミ(スペースデブリ)調査ミッションの作業を開始するよう指示した。海外メディアのSpaceNewsが報じている。

 下院の歳出委員会は、商務・司法・科学(CJS)歳出法案に付随した報告書を公開。報告書では「2029年の小惑星『Apophis』(アポフィス)接近飛行前の偵察ミッション計画」に500万ドル(約8億1000万円)を支出するよう指示している。

 Apophisは2029年4月に地球に接近する地球近傍小惑星で、接近飛行後に探査機「OSIRIS-APEX」による探査ミッションが予定されている(以前は「OSIRIS-REx」)。一方で科学者はNASAと民間部門が協力することで、地球へのフライバイの前に小惑星を訪れ、物理特性の変化を調査したいと考えている。

 デブリ調査ミッションとして、NASAの小型衛星技術プログラムに最大2500万ドル(約40億円)が割り当てられる。報告書では「宇宙にある複数の物体を追跡、特徴付け、探索する技術実証を指示する」としている。