25卒の初任給、過半数の企業が「引き上げ予定」。インターンの“4類型”の認知度は半数に満たず【東京商工会議所調べ】

AI要約

東京商工会議所が2025年新卒者の採用・インターンシップに関する調査を実施し、採用時期や初任給引き上げの実施状況などを明らかにした。

選考活動の終了予定時期に関して、終了時期が未定や分からない企業が増加しており、2024年9月までと回答した企業は減少傾向にある。

政府が2025年卒以降の学生を対象にしたキャリア形成支援の取り組みを4つに分類したが、企業の半数がその名称と内容を知らない状況である。

25卒の初任給、過半数の企業が「引き上げ予定」。インターンの“4類型”の認知度は半数に満たず【東京商工会議所調べ】

東京商工会議所は、2025年新卒者の採用・インターンシップに関する調査を実施した。選考活動の終了予定時期や初任給の引き上げなどについて、314社を対象に調査している。

 

まず、採用・選考活動の終了予定時期を聞くと、「2024年9月まで」と回答した企業の割合は22.9%にとどまり、2023年春に実施した調査と比べて7.1ポイント減少した。また、「未定、分からない」と回答した企業の割合はやや増加し、22.9%を占めた。

また、政府は2025年卒以降の学生を対象に、インターンシップをはじめとしたキャリア形成支援に係る取り組みを4つに類型化することを発表している※1。この各類型の名称と内容の認知度を尋ねたところ、「名称・内容ともに知っている」と回答した企業の割合は48.5%にとどまり、半数に達しなかった。

※1 令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります(詳細は、厚生労働省PDFを参照)

 

続いて、2025年新卒者の初任給引き上げの実施状況を聞いたところ、「初任給を引き上げた(引き上げる予定)」と回答した企業の割合は52.2%と過半数を占めた。

初任給引き上げの理由としては、「人材を確保するため」が83.2%と圧倒的に多かった。

 

・【調査期間】2024年4月25日~5月9日

・【調査対象】「会員企業と学校法人との就職情報交換会」(4月25日開催)の参加企業314社

・【回答数】274社(回答率87.3%)

・【調査方法】Webアンケートシステム