被告から謝罪の言葉なく 長野4人殺害、弁護側は責任能力争う方針

AI要約

農業青木政憲被告の裁判で、刑事責任能力が争われていることが明らかになった。

青木被告は接見の間、表情の変化が乏しく、殺害行為について認識はあるものの悔いや謝罪の言葉は述べていない。

青木被告は女性2人の殺害については「遅かれ早かれ起きていた」と話している。

被告から謝罪の言葉なく 長野4人殺害、弁護側は責任能力争う方針

 長野県中野市で昨年5月25日、男女4人が殺害された事件で、殺人罪などで起訴されている農業青木政憲被告(32)の弁護側が、長野地裁で開かれる裁判員裁判で被告の刑事責任能力を争う考えであることがわかった。被告の弁護士が今月、取材に対し明らかにした。

 長野地検は被告の精神状態を調べるため、昨年8月から3カ月間の鑑定留置をし、被告に刑事責任能力があると判断。殺人と銃刀法違反の罪で昨年11月に起訴した。現在、裁判に向けた準備が進められている。

 弁護士によると、週1回程度の接見の間、青木被告は目を合わせず、表情の変化が乏しい状態だという。4人を殺害した行為について自身が行った認識はあるが、被害者に関する話はしておらず、悔いや謝罪の言葉も述べていないという。

 また、女性2人の殺害については「遅かれ早かれ起きていた」と話しているという。