同居女性を殺害し現金奪う カメルーン国籍の男の初公判 起訴内容認める/奈良

AI要約

カメルーン国籍の男が同居していた女性を殺害し、現金約3000万円を奪った事件で初公判が開かれた。

被告は起訴内容を認め、検察側は金銭目的で殺害と強盗を行ったと主張。一方、弁護側は被告の金銭困窮を考慮して事件の背景を説明。

裁判は22日にも継続される予定。

同居女性を殺害し現金奪う カメルーン国籍の男の初公判 起訴内容認める/奈良

 2021年7月、同居していた女性を殺害して現金約3000万円を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われたカメルーン国籍の男の初公判が、21日奈良地裁で開かれました。男は起訴内容を認めました。

 この事件は2021年7月、大和郡山市の介護職員 笹岡順子さん(当時56歳)が奈良市内の雑木林で遺体で見つかったものです。起訴状によりますと当時、笹岡さんと同居していたカメルーン国籍の男、フォルゲ・ムンヤ・フィデル被告は、笹岡さんを殺害して遺体を遺棄したうえ、笹岡さんが管理していた現金約3000万円を奪ったとして、強盗殺人や死体遺棄の罪に問われています。

 事件の発生から約3年を経て開かれた21日の裁判員裁判。フィデル被告は通訳を介して「非常に恥ずかしい気持ちとともに私が犯した罪を認めます。」と話し、起訴された内容を認めました。その後検察側は冒頭陳述で「笹岡さんが多額の金銭を得たことを知り、殺害して現金を奪ったうえ友人と共謀し遺体を遺棄した。」と指摘しました。一方で弁護側はフィデル被告が金に困っていたことを踏まえ、「途方もない金額を目の前にして事件を起こしてしまった。」と述べました。裁判は22日も開かれます。