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「ハンター馬鹿にしてない?」猟友会クマ駆除辞退…日当8500円は低い 町「予算ない」
北海道ではクマによる被害が問題となり、猟友会による駆除要請が拒否される事態が発生している。
猟友会は駆除作業の危険性と低報酬に不満を持ち、自治体との交渉がまとまらないまま参加を辞退することを決定。
奈井江町では引き続き問題解決に向けて猟友会との話し合いを希望している。
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自治体からクマの駆除を要請された猟友会が、それを拒否する事態が起きています。何があったのでしょうか。
車の横を悠然と歩くクマ。北海道では人がいようが、いまいが、所構わずクマが出没しています。
21日、別海町の牧場でも子牛8頭がクマに襲われたとみられ、4頭が死にました。
なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務
「痕跡見るとほぼクマかなと。まさか襲われるとは想定していなかったので。施設に入ってきて、まして人がいる所なので、ちょっと意外だった」
北海道奈井江町では、命がけともいえるクマの駆除を巡って新たな問題が起きています。
北海道猟友会砂川支部 奈井江部会の山岸辰人部会長は、「やっぱりヒグマは相手が違う。鉄砲持っているからって、米軍の特殊部隊相手にするようなもんだよ。この条件ではちょっとやってられない」と、条件に対して怒りをあらわにします。
奈井江町は先月、山岸さんら猟友会に「鳥獣被害対策実施隊」への参加を呼び掛けました。その際、提示された日当は8500円で、最大でも1万300円でした。
山岸さん
「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれ。ハンター馬鹿にしてない?って話ですよ」
クマの駆除にあたるハンターの他の自治体の報酬は、幌加内町が一日1万5000円。札幌市ではクマ出没を受けた出動で1回2万5300円、捕獲・運搬した場合は3万6300円となっています。
日当を増やすよう求めた猟友会側に対して、町からの回答は…。
山岸さん
「こちらの要求で、かなえられそうなものはないと。予算がありませんと」
交渉はまとまらず、猟友会は「鳥獣被害対策実施隊」への参加を辞退することに決めました。
奈井江町民
「やはり大変だから、手当するのが当たり前だと思う」
「役場としても予算があるから、お互いの話し合いだと思う」
奈井江町は、取材に対して「猟友会と改めて話し合いをしたい」とコメントしています。
(「グッド!モーニング」2024年5月23日放送分より)