能登地震の死者、400人超に 富山で関連死、2人を初認定

AI要約

富山県高岡市では、能登半島地震後に80~90代の男女2人が災害関連死と認定された。富山県内で初めての地震関連死であり、関連死者数は174人となった。

認定された2人は、地震により直接死することはなかったが、それによって引き起こされた健康問題が原因で亡くなった。女性はガスこんろが当たり、男性は自宅の傾きで転倒し骨折した後、急性大動脈解離で亡くなった。

富山県内の関連死は着実に増え続け、死者数は建物倒壊など直接的な要因で亡くなった死者数を上回り、徐々に全体の犠牲者数を増やしている。

 富山県高岡市は20日、能登半島地震後に亡くなった80~90代の男女2人を災害関連死と認定した。地震による富山県内での死者は初めて。関連死は石川県と新潟県を含め174人になり、死者は建物倒壊などによる直接死227人と合わせ401人に上る見込みとなった。

 高岡市によると、認定されたのは市内の90代女性と80代男性。女性は地震でガスこんろが背中に当たった後に避難所へ身を寄せた。帰宅後、胸の痛みなどで入院したが、朝食を喉に詰まらせ亡くなった。男性は地震で傾いた自宅で転倒して骨折し、入院。一度は退院したものの、急性大動脈解離で亡くなった。市の審査委員会が関連死に当たると判断し、市が認定した。