兵庫知事、週明けまで公務なく熟考か 不信任決議から一夜明け県庁には苦情電話400件

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事の不信任決議に関する疑惑が浮上し、斎藤氏は自身のSNSで一夜明けに対応を検討する意向を表明した。

県庁には苦情電話が殺到し、斎藤氏の進退に関する意見も多数寄せられている。

斎藤氏は進退や解散の時期については具体的な発言を避けており、熟考を続けている様子だ。

兵庫知事、週明けまで公務なく熟考か 不信任決議から一夜明け県庁には苦情電話400件

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、斎藤氏は不信任決議の可決から一夜明けた20日、県庁に登庁せず自身のX(旧ツイッター)に「しっかりと考え、決めます」などと投稿した。週末の3連休も公務の予定はなく、今月29日までに辞職・失職か議会解散かの決断を迫られる中、今後の対応を熟考するとみられる。

斎藤氏がXの自身のアカウントを更新するのは、防災情報を除くと5月25日以来。投稿では«県政が今の状況になっていること、県民の皆様にご心配やご不安を抱かせてしまっていること、まずは、心からお詫(わ)びします»と不信任決議について謝罪し、«大きな、重い判断になります。しっかりと考え、決めます»とつづった。

一方、不信任決議を受け、県庁には20日、約400件の苦情電話などが寄せられた。県広報広聴課によると、一連の問題が発覚した3月以降、県庁の電話や県のホームページなどに寄せられた苦情や意見は計1万5千件近くにのぼる。最近は「きっぱりとやめた方が潔い」「解散すれば多額の税金がかかる」など、斎藤氏の進退に関する意見が目立つという。

斎藤氏は19日、県議会で不信任決議が全会一致で可決された後、記者団に「これからしっかり考える」などと述べ、進退や決断の時期を明言しなかった。地方自治法の規定では、斎藤氏は29日までに議会を解散できるが、県議会事務局によると、20日夕時点で斎藤氏から解散の通知はない。