「自分の選択すべき道しっかり考える」斎藤兵庫知事、NHK番組に生出演、進退明言せず

AI要約

兵庫県知事がパワハラ疑惑により辞職の決断を迫られる状況におり、自身の進退について模索中。

元県民局長が内部告発し、知事は文書を非難。懲戒処分を下すも、文書の真相について調査中。

問題は県メディアによって広く報道され、知事は解決に向け頭を悩ませている状況。

「自分の選択すべき道しっかり考える」斎藤兵庫知事、NHK番組に生出演、進退明言せず

パワハラなどの疑惑が内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事は20日夜、NHKの解説番組「かんさい熱視線」に生出演し、「自分がどういう道を選択すべきかをしっかり考える」と語った。兵庫県議会が19日に斎藤氏に対する不信任決議案を全会一致で可決し、斎藤氏は辞職・失職か議会解散かの決断を迫られている。

斎藤氏は20日の番組で、県議会の不信任決議を受けた現在の状況について「結果として今の状況になっていることは大変申し訳ないし、心からおわびしたい」とした。自身の進退については明言しなかった。

自身を内部告発した元県西播磨県民局長の男性(60)が作成した文書については「誹謗中傷性が高い文書だと今も思っている」と主張。文書の作成者を徹底的に調べるよう部下に指示し、男性を懲戒処分とした対応についても「誰が書いたかを把握して対応するのは、当時の判断としてはベストだった」と強調した。

途中、自身の知事としての功績を一方的に述べ、アナウンサーから質問に答えるよう促される場面もあった。

問題をめぐっては3月、男性が斎藤氏のパワハラや贈答品受領の疑惑を記した告発文書を報道機関などに配布。斎藤氏は文書について「噓八百」などと非難した。男性は4月に県の公益通報窓口に通報したが、県は内部調査の結果、男性を懲戒3カ月の停職処分とした。