農水省職員出演の“コメ収穫”動画に批判相次ぐ…坂本農水相「早晩にコメ不足解消」発言も終わらぬ“令和の米騒動” 「カレーライス」も危機

AI要約

コメ不足に関する国民の怒りが高まる中、農林水産省のYouTube動画が波紋を広げている。

農水相は改善策を求める一方、国民からは不満の声が上がっている。

新米収穫の動画が批判を浴びる中、コメ不足の解消に待望の光が見えない状況が続いている。

農水省職員出演の“コメ収穫”動画に批判相次ぐ…坂本農水相「早晩にコメ不足解消」発言も終わらぬ“令和の米騒動” 「カレーライス」も危機

なかなか解消しない“コメ不足”に国民から怒りの声が上がる中、農林水産省の公式YouTubeが公開した動画が、火に油を注ぐ事態になっている。

千葉・八千代市の「カレーフェスティバル」がコメ不足を理由の1つとして中止になるなど影響が広がっているが、終止符はいつ打たれるのだろうか。

一向に収まる気配がない“令和の米騒動”。

そんな中、6日の会見で、坂本農水相は「いっそうの対応を行うよう、あらためて要請する」と話した。

6日の坂本農水相:

一部の地域において、店頭での購入に対し納品が追いついていかないことは承知している。

米の円滑な流通の確保に向けた、いっそうの対応を行うように本日あらためて要請します。

とはいえ、しびれを切らした国民から聞こえるのは、怒りの声ばかりだ。

買い物に来ていた70代女性は、「3週間ぐらいコメが買えなかった。(スーパーを)1軒2軒3軒4軒回った」と話していた。

また別の買い物客も、「政府なんか『備蓄米がいっぱいある』と言うでしょ。 なんで出さないの!!」と不満の声を上げた。

そんな怒りを静めようと、農林水産省が公開したショート動画が、火に油を注ぐ事態になった。

批判を浴びているのは、農林水産省公式YouTubeに投稿された、農水省の職員が新米の収穫の様子をリポートしている動画だ。

動画内での農水省職員:

新米の季節がやってきた! 米どころ新潟県より新米の収穫の様子をリポートします。すごいたわわに実っていますね~もうすぐ消費者の方にもどんどん届くと思います。

これは農水省の職員が出演する動画チャンネルで、消費者に安心してもらうため、新米の収穫が進んでいる状況を伝えている。

しかしSNSでは、「違う違うそうじゃ そうじゃない~♪」、「はぁ~?なんでYouTubeで発信するの」、「遅きに失したんだけど…」など批判的な声が相次いだ。

さらに、農水相のこんな発言も、国民の怒りに火をつける結果になっている。

3日の坂本農水相:

私は昨日(2日)のスーパーに行ってみましたけども、昨日(2日)の話で、「水曜日(4日)に入る予定です」と言っていた。そういうことを考えますと、早晩この米の不足する状態は解消するだろうと。

「イット!」がその水曜日(4日)に東京都内のスーパーを取材すると、店頭には新米が33袋並んでいた。

それが5日になると、店頭にあるのは12袋と、1日で半分以下に減った。

そして6日、売り場に残った米を数えてみると、3袋しかなくなっていた。

そうこうしている間に、また1つ売れていき、残り2袋となった。

次の入荷までに、店頭から完全にコメが消えるかもしれないという。

買い物客の中には、政府に不満の声を漏らす人もいた。

米を買った客(80代女性):

ここはどうかなと思って来たら、(米が)あったから買った。新米だっていうけど高いね。(坂本農水相が)「水曜日に出る」と言ってたよね。あと2袋しかないよ。お米なしではダメ。パンはダメ。おやつ。

また、「政府って、何考えているか分からない」、「ここの(スーパーの)社長を総理大臣にしてもらいたいわ」と、買い物に来た70代女性も話していた。