沖縄戦研究に尽力、吉浜忍さん死去 元沖縄国際大教授

AI要約

沖縄戦研究者で元沖縄国際大教授の吉浜忍(よしはま・しのぶ)さんが死去した。74歳だった。通夜、葬儀は未定。

1949年、宮古島市の伊良部島生まれ。高校教員時代から沖縄戦生存者の聞き取りや平和教育、戦跡の調査・保存に取り組み、戦争遺跡の文化財指定の全国の先駆けとなった「沖縄陸軍病院南風(はえ)原(ばる)壕(ごう)群」(南風原町)の町文化財指定にも尽力。大学では全国初といわれた「沖縄戦」の科目を新設した。

2017年に「沖縄の戦争遺跡」を出版。同年に県教育委員会が発刊した「沖縄県史 沖縄戦」の編集委員会会長も務め、住民の証言だけでなく日米の史料をひもとき沖縄戦を体系的にまとめた。県内11市町村史の発刊にも関わった。研究者育成にも力を入れ、04年には沖縄戦若手研究会を立ち上げ、19年に「沖縄戦を知る事典」を共編。今月には、旧日本軍の第32軍司令部壕の保存・公開に向けた県の基本計画検討委員会委員長に就いたばかりだった。

沖縄戦研究に尽力、吉浜忍さん死去 元沖縄国際大教授

 沖縄戦研究者で元沖縄国際大教授の吉浜忍(よしはま・しのぶ)さんが死去した。74歳だった。通夜、葬儀は未定。

 1949年、宮古島市の伊良部島生まれ。高校教員時代から沖縄戦生存者の聞き取りや平和教育、戦跡の調査・保存に取り組み、戦争遺跡の文化財指定の全国の先駆けとなった「沖縄陸軍病院南風(はえ)原(ばる)壕(ごう)群」(南風原町)の町文化財指定にも尽力。大学では全国初といわれた「沖縄戦」の科目を新設した。

 2017年に「沖縄の戦争遺跡」を出版。同年に県教育委員会が発刊した「沖縄県史 沖縄戦」の編集委員会会長も務め、住民の証言だけでなく日米の史料をひもとき沖縄戦を体系的にまとめた。県内11市町村史の発刊にも関わった。研究者育成にも力を入れ、04年には沖縄戦若手研究会を立ち上げ、19年に「沖縄戦を知る事典」を共編。今月には、旧日本軍の第32軍司令部壕の保存・公開に向けた県の基本計画検討委員会委員長に就いたばかりだった。