「県政の混乱収束を」 市長会、パワハラ疑惑の兵庫県知事に要望書

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメント疑惑を提出された問題で県市長会が要望書を提出

知事は市長会と面会し謝罪し、連携を強調

要望書では予算執行や施策、災害対応への懸念やコミュニケーション不足が指摘されている

「県政の混乱収束を」 市長会、パワハラ疑惑の兵庫県知事に要望書

 兵庫県の斎藤元彦知事が職員へのパワーハラスメント疑惑などを文書で告発された問題を巡り、県内の全29市長でつくる県市長会は23日、県庁で知事に対し、県政の混乱と停滞の収束を求める要望書を提出した。

 知事は面会した市長会長の酒井隆明・丹波篠山市長らに「心配いただいている点についておわびを申し上げたい。県や市長との連携はしっかりやっていく」と語った。

 要望書は、予算執行や新規施策、災害対応などへの影響を懸念しているほか、市とのコミュニケーション不足も指摘している。県西播磨県民局長だった男性(7月に死亡)が作成した告発文書を公益通報制度の対象とせず、男性を懲戒処分にした知事の対応について「多くの市長から不適切であるとの指摘があった」とも記載されている。

 酒井市長は記者会見し、「厳しい状況を認識していただき、早期に前向きな県政に戻るよう期待したい」と注文した。【幸長由子】