能登先端の狼煙町が「のろしリレー」初参加 青空を見上げて復興願う

AI要約

イベント「見ぬ友と心結ぶのろしリレー」が石川県珠洲市狼煙町で開催され、禄剛埼灯台での開催に住民が参加。

広島発祥のイベントで全国各地で行われ、SNSを通じて繋がりを作る取り組み。

狼煙町の住民は今回初めての参加で、復興支援も込めて積極的に取り組む姿勢を見せた。

能登先端の狼煙町が「のろしリレー」初参加 青空を見上げて復興願う

 「復興ののろしをあげっぞ!」。元日の能登半島地震以降、住民たちでそんな合言葉を交わしてきた半島の先端、石川県珠洲市狼煙(のろし)町で、文字どおり「のろし」が上がった。27日、広島発祥のイベントの一環として、能登半島の先端にある禄剛埼(ろっこうさき)灯台の横で、住民たちがアテ(ヒノキアスナロ)の葉を燃やし、青空を見上げた。

 イベントは「見ぬ友と心結ぶのろしリレー」。広島市安芸区で2014年に始まり、全国各地から少しずつ時間をずらして好きなスタイルで「のろし」を上げ、一つの空を見上げることで、行ったこともない土地の会ったこともない人たちと、ゆるく連携する。参加者がそれぞれの土地で撮影する中継動画をつなぎ、SNSにも投稿することで、結果的に「リレー」になる仕組みだ。

 広島、愛媛、山口3県の57カ所で始まり、参加者は徐々に増えて百カ所超に。一方、狼煙町の人たちはこのイベントのことを知らず、これまで参加してこなかった。今回、主催団体から復興支援も込めて声がかかった。

 狼煙町の住民たちは5月、集落の将来を話し合う会議で「のろしリレー」のオリジナルソングのPR動画を見て、「これはまるで俺たちへの応援ソングだ」と盛り上がった。参加を決め、地域にとって特別大切な存在である禄剛埼灯台を会場に選んだ。主催団体は広島県でのイベントで狼煙町の米を売って支援にもつなげた。