これで距離を置きたい人が自然に離れてくれる…相手の話す気持ちを簡単に奪う「ブラックな質問テク」

AI要約

嫌いな相手と距離を置くためには、相手を尋問することで自分の気持ちを隠しながら、距離を取れる方法がある。

質問のテクニックを使って相手の答えに共感せずに質問を重ねることで、相手は少しずつ会話を避けるようになる。

開かれた質問を使いながら、相手が自然に離れてくれるような状況を作り出すことがポイントである。

嫌いな相手と距離を置くにはどうすればいいか。感情コンサルタントの神谷海帆さんは「質問のブラック・テクニックを活用すれば、自分が相手を嫌っているという気持ちは隠しながら、嫌いな相手と距離を置ける。相手の答えに対してまったく共感せず、次々と質問を重ねていくと、相手はなんだか尋問されているように感じ、答える気持ちがだんだん薄れてくる」という――。

 ※本稿は、神谷海帆『感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■相手から自然に離れてくれる、「開かれた質問の続け方」

 コミュニケーションのテクニックでは、「こうするといい」という方法がたくさん存在しますが、これを逆手に取ることもできます。

 距離を置きたい相手の中には、なかなか距離を置けない人と、本当は離れてもいいのだけれど、友達やグループ、職場の同僚など、自分から離れるわけにはいかない人がいると思います。

 自分から離れるわけにはいかない人については、「できれば『相手から』『自然に』離れてくれればいいのに……」、というのが本音ではないでしょうか。

 とは言え、自分が相手を嫌っているという気持ちは隠したい。

 できれば、「自分は相手に興味を持っているのだけれど、あなたが離れてしまったのなら、それは仕方がないですよね……」という状況に持っていければベストです。

 そうした状況を実現するのに、質問テクニックを活用しましょう。

 コミュニケーションの技法としてよく言われることなので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 質問には2種類あって、それは「開かれた質問」と「閉ざされた質問」です。

 閉ざされた質問とは、「はい」「いいえ」で答えられるものです。

 「これ好きですか?」という質問に対して、相手は「はい」もしくは「嫌いです」と答えます。この閉ざされた質問では、会話があまり長続きしないのがわかります。

 これに対して、開かれた質問とは「はい」「いいえ」で答えられない質問です。

 いわゆる「5W1H」で聞く質問というと、イメージしやすいでしょう。

 「どんな食べ物が好きですか?」という質問には、「甘い物とかスイーツが好きです」と答えます。開かれた質問では、「はい」「いいえ」では答えられません。

 相手は自分の好みや考えを話すことになります。

 「へー。甘い物とかスイーツがお好きなのですね。何かお勧めはありますか?」と、相手の答えに対して一度共感しておいて、さらに開かれた質問を重ねることで会話を広げたり、続けたりすることができます。