身体に石ができたら?…夏に忍び寄る激痛の恐怖「尿路結石」原因と予防法

AI要約

尿路結石とは、尿の通り道にできる結石の総称であり、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの部位に影響する。

尿管結石は尿路結石の中でも激痛を伴い、腎臓の腫れや血尿などの症状が現れる。男性よりも女性に多い。

夏に起きやすい水分不足や食生活の乱れが尿路結石の原因となる。予防のためには水分摂取を意識し、バランスの取れた食事を心がける必要がある。

身体に石ができたら?…夏に忍び寄る激痛の恐怖「尿路結石」原因と予防法

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。

メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。

ドクターは、新百合ヶ丘総合病院 泌尿器科 尿路結石破砕治療センター センター長 医学博士 荒川孝先生です。

今回のテーマは「~夏に忍び寄る激痛の恐怖~経験者から学ぶ!尿路結石」

外来患者数が7~9月にピークを迎えるという「尿路結石」。尿路結石とは、何らかの原因で腎臓に結石と呼ばれる石ができた状態の事。知らない間に石が大きくなり、最悪の場合腎臓の機能を失う可能性もあるのだとか。そこで今回は、尿路結石の原因と予防法を専門医に教えてもらいました。

<尿路結石とは?>

尿路結石とは尿の通り道にできる結石の総称。腎臓で見つかれば「腎臓結石」、尿管に落ちて見つかれば「尿管結石」、膀胱に落ちて見つかると「膀胱結石」、尿道を通って出てくる時に見つかると「尿道結石」と、結石が見つかる場所によって名前が変わるそうです。

<激痛を伴う「尿管結石」>

尿路結石のなかでも、激痛を伴うという「尿管結石」。腎臓でできた石が尿と一緒に流れ、尿管に詰まる事でさまざまな場所に痛みが生じるそうです。その1つが、流れにくくなった尿が腎臓に溜まって起こる腎臓の腫れ。腎臓が腫れると、近い位置にある腰に激しい痛みが生じるといいます。また、移動する激痛と血尿も尿管結石の特徴。結石の形が角張っていると、腎臓から尿管を通る際に尿管の壁を傷つけてしまうのだとか。すると、痛みが腰から下腹部に移動し、傷ついた尿管から出た血によって血尿につながってしまうそうです。

<誰でも尿路結石になる可能性がある!?>

先生によると、男性の7人に1人、女性は15人に1人が尿路結石になると言われているそうです。

<原因(1)夏に起きがちな水分不足>

石は、多くの場合「シュウ酸」と「カルシウム」が腎臓内で結合する事で作られます。夏に大量の汗をかき水分不足に陥ると、身体が体内の水分量を一定に保つために、作られる尿量が減少。シュウ酸とカルシウムの濃度が上昇します。すると、シュウ酸とカルシウムが結合しやすくなり、石を作りやすくなってしまうのだとか。夏に限らず、尿路結石の予防・再発防止のためには水を毎日約2リットル飲むようにすると良いそうです。

<原因(2)食生活の乱れ>

コーヒーや紅茶には、石を作る原因となるシュウ酸が多く含まれているそうです。そして、脂肪や糖分・塩分を摂りすぎると、尿の中にカルシウムが増えてしまうのだとか。乱れた食生活は、石を作るための原料を腎臓に溜め込んでいるようなものなので注意が必要だそうです。