小中高校AI指針、今冬改定へ 文科省、技術進歩踏まえ

AI要約

文部科学省の有識者会議がAIの小中高校向け指導の指針改定を議論。AI技術の進歩を踏まえた内容や実践例を盛り込む必要性を強調。

現行指針は過去の情報に基づいており、新たなAI技術を想定していない。多様なAIの使用方法を整理する必要性が指摘された。

改定作業では子どもたちの変化や実践経験も考慮し、冬までの改定を目指す。

 生成人工知能(AI)の小中高校向けの指針改定を議論する文部科学省の有識者会議が25日、初会合を開いた。AI技術の進歩を踏まえた内容や、教員が不安なく指導できるような実践例を盛り込むことが必要だとの意見が上がった。今冬中の改定を目指す。

 文科省は昨年7月に指針を公表。当時は「チャットGPT」などの文章を生成するAIを念頭に構成されており、昨今一般的となった画像や音声などが生成されるような技術を想定していなかった。参加した委員は「多様なAIの使用方法をタイプごとに整理する必要がある」と述べた。別の委員は「子どもたちの変化など、実践で得られたことも指針に書き込むべきだ」と強調した。