SKハイニックスの4─6月期、利益が6年ぶり高水準 AI向け需要で

AI要約

韓国のSKハイニックスが4─6月期に過去最高の利益を記録し、AI向け半導体の需要が増加していることが示された。

同社はエヌビディア向けのHBMなどの高帯域メモリーを供給し、市場でリーダーとしての地位を築いている。

生成AIブームによりGPUの需要が急増し、SKハイニックスのDRAMチップ利益にプラスの影響を与える可能性がある。

SKハイニックスの4─6月期、利益が6年ぶり高水準 AI向け需要で

Joyce Lee Heekyong Yang

[ソウル 25日 ロイター] - 韓国のSKハイニックスが25日発表した4─6月期決算は、利益が2018年以来の高水準となり、3四半期連続の黒字となった。

下期の人工知能(AI)向け半導体の需要は、生成AI半導体に使用される高帯域メモリー(HBM)を含め、さらに増加すると見込まれる。

キム・ウヒョン最高財務責任者(CFO)は声明で「当社は安定した財務構造に基づき、AIメモリー製品のリーダーとしての地位をさらに強固なものにしていく」と述べた。

4─6月期の営業利益は5兆4700億ウォン(39億6000万ドル)となり、前年同期の2兆9000億ウォンの損失から黒字化し、18年第3・四半期以来の高水準を記録。LSEGがまとめた予想と一致した。

売上高は前年比125%増の16兆4000億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。

HBMなどのハイエンドDRAMや、データセンターのサーバーやデバイス上でAIサービスを実行するガジェットに使用される半導体の需要が急拡大し、半導体価格が上昇した。

同社は米マイクロンやサムスン電子と競合する。HBMのエヌビディア向け主要サプライヤーとして市場をリードしている。エヌビディアはAI向け半導体市場の約8割を占めている。

新韓証券は、生成AIブームで急増する需要に対応するため、エヌビディアは次世代GPUの計画を加速すると見込まれ、HBMは24年末までにSKハイニックスのDRAMチップ利益の約2割を占める可能性があると述べた。