手術中に誤って神経切断か 業過傷害容疑で執刀医ら書類送検 兵庫県警

AI要約

兵庫県赤穂市の赤穂市民病院で患者の腰の手術中に神経を誤って切断し、後遺障害を負わせた40代の男性執刀医とその上司の50代男性医師が業務上過失傷害の疑いで書類送検された。

男性執刀医は8カ月間の間に8件の医療事故が発覚し、そのうち1つは患者の死亡事例も含まれており、依願退職した経歴がある。

具体的な疑いは、腰椎の一部を切除する手術中に腰の神経を誤って切断し、患者に後遺障害を残したことで、上司の男性医師も適切な指示を行わなかった疑いがかけられている。

 赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)で、患者の腰の手術中に誤って神経の一部を切断し後遺障害を負わせたとして、県警捜査1課などは22日、業務上過失傷害の疑いで、同病院に在籍していた40代の男性執刀医=依願退職=と、上司だった50代の男性医師を書類送検した。

 捜査関係者への取材で分かった。

 同病院によると、男性執刀医は2019年7月に着任。20年2月までの8カ月間に携わった手術で、術後に患者が死亡した例を含む計8件の医療事故が発覚し、21年8月に依願退職した。

 書類送検容疑は20年1月、70代女性患者の腰椎の一部を切除する手術で、ドリルを使った際に誤って腰の神経を切断し、両足に重度のまひが残る後遺障害を負わせた疑い。上司だった男性医師は助手を務めていたが、適切な指示をしないなど注意義務を怠った疑い。