米軍性犯罪、2件非公表 青森でも、自治体へ連絡なし

AI要約

米軍関係者による性犯罪が青森県内でも起きており、2019年から2023年の5年間で米軍三沢基地所属の軍人による性犯罪が2件報告された。

事件は書類送検されたものの、いずれも不起訴処分となり、公表はされていなかった。

県警や関係機関は公益性や被害者のプライバシー保護を考慮し、今後公表するかどうか検討中である。

 米軍関係者による性犯罪を巡り、青森県内でも2019~23年の5年間で、米軍三沢基地(三沢市)所属の軍人による性犯罪が2件あり、いずれも非公表だったことが19日、県警への取材で分かった。

 県警は公益性や被害者のプライバシー保護などを考慮して公表するかどうかを判断していると説明している。

 県警などによると、2件は21年9月の強制性交等容疑事件と、22年1月の強制わいせつ容疑事件で、それぞれ書類送検された軍人の計2人はいずれも不起訴処分となった。

 県や市に連絡はなく、県の担当者は「そういう事件が起こっていたことも知らなかった」とし、三沢市の担当者も「通常であれば国から連絡が入るが、来ない限り分からない」と話した。東北防衛局は取材に対し「現時点ではコメントを差し控える」としている。