腰椎をドリルで削る手術で誤って神経切断…医師ら書類送検 医師着任から半年で執刀の手術後に2人死亡 8件で医療事故と認定 兵庫・赤穂市民病院
兵庫県赤穂市の「赤穂市民病院」で手術中に女性患者の神経を誤って切断し、ケガをさせた医師らが書類送検されました。
書類送検された医師は手術中に脊髄神経を誤って切断し、女性患者に重い後遺症を負わせた疑いで、また別の医師も関与していたことが明らかになっています。
病院が検証の結果、医師の担当した手術の多くが医療事故と認定され、医師は退職しています。
兵庫県赤穂市の「赤穂市民病院」で手術中に女性患者の神経を誤って切断し、ケガをさせたとして、執刀した40代の男性医師らが書類送検されました。
業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのは、40代の男性医師です。
捜査関係者などによりますと、医師は2020年1月に女性患者(79)の腰椎をドリルで削る手術の際、近くの脊髄神経を誤って切断し、女性患者に両脚のまひや排泄の障害など重い後遺症を負わせた疑いが持たれています。
他にも手術に立ち会っていた医師の上司にあたる50代の脳神経外科長の男性医師も書類送検されています。
男性医師は2019年7月に採用されてから半年間に少なくとも8件の手術を担当、手術後に2人が死亡、6人に障害が残ったということです。
当時、病院が外部の有識者らを交え検証を行った結果、8件の手術を医療事故と認定したということです。医師は2021年8月に病院を依願退職しています。