手術ミスで腰の神経の一部切断「母は買い物や外食などの些細な楽しみさえも奪われた」 市民病院に勤務していた医師を書類送検

AI要約

兵庫県赤穂市の市民病院で患者の女性に対する手術で、腰の神経の一部を誤って切断し、両足の麻痺などの後遺症を負わせた医師が書類送検された。

捜査関係者によると、警察はこの手術を執刀した40代の医師を、業務上過失致傷の疑いで22日、書類送検した。

女性の長女は「母は、買い物や外食などの些細な楽しみさえも一瞬にして奪われました。二度と被害者を生まないように執刀した医師には心から反省してほしい」と話している。

手術ミスで腰の神経の一部切断「母は買い物や外食などの些細な楽しみさえも奪われた」 市民病院に勤務していた医師を書類送検

兵庫県赤穂市の市民病院で患者の女性に対する手術で、腰の神経の一部を誤って切断し、両足の麻痺などの後遺症を負わせた疑いで医師が書類送検された。

この医師は赤穂市民病院に在籍していた2021年までに、この件を含めて8件の手術で医療事故が起きていたと病院側が発表していた。

79歳の女性は腰骨の変形で神経が圧迫され、脚が動きにくくなる症状があったものの、歩いて出かけることもできていた2020年、赤穂市民病院で腰椎を取り除く手術を受けた。

しかしこの手術の際、執刀した40代の医師が誤って腰の神経の一部を切断し、女性は両脚が麻痺し、強い痛みが生じているほか、尿意や便意を感じられなくなる症状が出たということだ。

捜査関係者によると、警察はこの手術を執刀した40代の医師を、業務上過失致傷の疑いで22日、書類送検した。

実際に手術の一部を記録した動画を見た医師は、「一部を見た印象」だと断ったうえで、次のように指摘する。

手術の一部を記録した動画を見た医師:ドリルの使い方が、いろんなところに当てに行っている。どこを削ればいいのかっていうのが分かっていないんじゃないかなって印象を受けました。1人で手術をしていい方なのかと言われると疑問を感じます。

女性の長女は「母は、買い物や外食などの些細な楽しみさえも一瞬にして奪われました。二度と被害者を生まないように執刀した医師には心から反省してほしい」と話している。

赤穂市民病院によると、この医師は2021年に依願退職しているが、関係した手術でほかに7件の医療事故が起きている。

(関西テレビ 2024年7月22日)