島根2号機、地元首長と意見交換 規制委「現行基準で適切な審査」

AI要約

原子力規制委員会は20日、中国電力島根原発2号機の再稼働を控え、安全対策について地元関係者と意見交換した。

規制委は、過去のトラブルや地震への対応についての質問に対し、現行の基準で適切な審査が行われているとの確信を示した。

島根県や原発周辺自治体の首長らも参加し、質問や懸念を述べたが、規制委は引き続き安全を確保する方針を示した。

 原子力規制委員会は20日、再稼働を控える中国電力島根原発2号機(松江市)の安全対策について、地元関係者と意見交換した。1月に起きた能登半島地震に関する質問が相次ぎ、規制委の山中伸介委員長は「現在のところ、現行の基準で適切な審査ができていると確信している」と述べた。

 意見交換には島根県の丸山達也知事ら原発30キロ圏内2県6市の首長が参加。2010年に多数の点検漏れが発覚したことなど、過去にトラブルが相次いだ中国電の資質を問う意見や、規制委で検討されている原子力災害時の屋内退避の運用に関する質問も出た。