女川原発、9月の再稼働予定を11月に延期 東日本大震災被災地で初の再稼働として注目

AI要約

東北電力は女川原発2号機の再稼働を延期すると発表した。再稼働時期は11月ごろになる見込みで、核燃料の装塡も延期される。

原発構内での仮設プレハブ事務所などの撤去作業が時間を要していることが理由で再稼働が遅れている。

東北電力は安全対策工事の遅れを理由に再稼働時期を何度も延期しており、今年9月ごろの再稼働を目指していた。

東北電力は18日、女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働が「11月ごろになる」と発表した。9月ごろを目標としていたが、延期する。核燃料の装塡(そうてん)の時期も7月ごろから9月ごろへ変更する。同原発は、東日本大震災の被災地での最初の再稼働として注目されている。

東北電によれば、「大規模損壊訓練」「シーケンス訓練」の実施に向けて原発構内で進めている仮設プレハブ事務所などの撤去が、予想以上に時間を要しているという。

女川原発2号機再稼働の時期をめぐり、東北電力は今年2月、追加の火災防護対策の工事量が想定以上だったことを理由に再稼働時期を「9月ごろ」と延期。記者会見した同社幹部が「安全対策工事がこれ以上遅れることはない」と話していた。