石川・輪島で日帰り温泉営業再開 「疲れ取れた」住民喜び

AI要約

石川県輪島市の旅館が能登半島地震の被害を受けながらも日帰り温泉の営業を再開した。

地震でお湯が出なくなったが、再び湧き出し、泉質に変化はないという。

輪島市では依然として自宅の風呂に入れない人が多い中、旅館は復興関係者のみを受け入れて疲れた体を癒やす場所として営業している。

 能登半島地震で建物が傾くなどの被害を受けた石川県輪島市の旅館「ねぶた温泉海游能登の庄」が20日、地震後初めて、日帰り温泉の営業を再開した。近くに住む安原利弘さん(77)は「中学生の頃から毎日のように来ていた。久しぶりに温泉に入れて、疲れが取れた」と喜んだ。

 元日の地震で一時お湯が出なくなったが、1月下旬に再び湧き出した。透明だったお湯は茶褐色に変わったが、調べたところ泉質に変わりはないという。建物は半壊と判定され、現在宿泊は復興関係者のみを受け入れる。

 輪島市では今も、自宅の風呂に入れない人が多い。旅館の大向洋紀社長(69)は「疲れ切った体を癒やしにきてほしい」と話した。