みそ汁のマルコメが「あおさ」の陸上養殖に成功 2027年度までに年間14トンを目指す 「マルコメさん偉大だ!」SNSで話題

AI要約

マルコメは2024年に世界初のあおさの陸上養殖試験設備を開設し、みそ汁の具材として出荷を予定している。

あおさの需要が高まる中、海水温の上昇や収穫量の減少による供給不安を解消するため、陸上養殖に取り組んでいる。

陸上での養殖は通年収穫が可能で収量も多く、同社は2027年までに年間収穫量14トンを目指している。

みそ汁のマルコメが「あおさ」の陸上養殖に成功 2027年度までに年間14トンを目指す 「マルコメさん偉大だ!」SNSで話題

 即席みそ汁の販売・製造を行うマルコメ(長野県長野市)は2024年7月10日に、みそ汁の具材として世界初となるあおさの陸上養殖試験設備を愛媛県西予市に開設し、2024年9月より出荷を予定していることを発表した。

■「あおさ大好きなので、ほんとありがたい」

 あおさ(ヒトエグサ)はみそ汁の具材としても人気が高く需要も年々伸びている一方で、温暖化による海水温の上昇などで海藻類全般の収穫量は減少が続いており、同社ではあおさの供給不安を解消するとともに、海洋資源の持続的な活用を目指して、陸上養殖に着目した。

 用地は愛媛県と西予市のサポートを受け、同市明浜町にあおさ陸上養殖試験設備を開設し、2019年から試験養殖を開始した。

 あおさは高い海水温に弱いため、海面養殖では主に寒い時期に収穫されるが、陸上では通年収穫も可能となっている。単位面積あたりの収量も海面養殖と比べて多く、期間も短いなどメリットの多い技術だ。

 また、同社では今後も段階的に設備を増設し、2027年度までに年間収穫量14トンを目指している。

 X上では「日本はマジで食い物の研究開発に対する熱量が凄いな」「ありがとう!! マルコメさん!! 」「あおさ大好きなので、ほんとありがたい」「マルコメさん偉大だ!」と反響が上がっている。