台風10号 強い勢力に発達 28日頃に上陸・縦断か 最大瞬間風速60メートル予想

AI要約

台風10号が小笠原近海で発生し、北上しながら更に発達する恐れがあることを注意喚起。

台風10号の進路予想や強さ、大雨や暴風による影響について警戒が必要であることを説明。

27日~28日に列島に接近・上陸し、暴風や大雨のリスクが高まる可能性があり、台風21号の影響も振り返る。

台風10号 強い勢力に発達 28日頃に上陸・縦断か 最大瞬間風速60メートル予想

今日24日(土)午前9時、台風10号は小笠原近海で「強い」勢力となりました。今後は更に発達しながら北上し、28日(水)頃、四国~本州に上陸・縦断する恐れがあります。発達のピークで接近・上陸するため、最大瞬間風速60メートルと走行中のトラックが横転するレベルの暴風が吹き荒れ、大雨・高潮にも厳重な警戒が必要です。

台風10号は、今日24日(土)午前9時、小笠原近海で「強い」勢力となりました。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/s、1時間に25キロの速さで北へ進んでいます。

今後も海面水温30℃以上の高い領域を北上するため、更に発達。27日(火)には上から2番目のランクの「非常に強い」勢力となり、中心気圧950hPaと発達のピークで列島に接近する予想。その後、進路を東よりに変え28日(水)には四国~関東に「強い」勢力で上陸し、本州を縦断するおそれがあります。

台風の中心が予報円に入る確率は70%。予報円の西を通っても、東を通っても、列島への上陸・縦断は免れない予想です。

台風10号は、まだ南に離れていますが、この土日から大雨に警戒が必要です。日本付近には前線が延び、この前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、広い範囲で大気の状態が非常に不安定となります。台風+前線=大雨。局地的に非常に激しい雨や落雷、突風、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに注意が必要です。

26日(月)から台風周辺の雨雲が西・東日本の太平洋側にかかりはじめ、27日(火)~28日(水)は台風本体の雨雲が本州にかかり縦断するため、災害級の大雨のおそれがあります。

また、台風の影響は「波」からはじまり、「波」で終わります。今週末から台風のウネリがはいり、次第に波が高くなるため、海のレジャーは海水浴場の情報を確認し、無理のないよう注意しましょう。

27日(火)~28日(水)、列島に接近・上陸時は、最大瞬間風速が60メートルと、走行中のトラックが横転するレベルの暴風が吹き荒れる予想です。今回の台風10号の進路や強さと似ているのが、2018年に関西国際空港を襲った台風21号です。この台風21号は9月4日正午頃、「非常に強い」勢力で徳島県南部に上陸、上陸時の中心気圧950hPa。その後、神戸市付近に再上陸。関西国際空港では最大瞬間風速58.1m/s観測史上1位を記録し、暴風でタンカーが関空の連絡橋に衝突するなど大きな影響がでました。