コペンハーゲン、環境に優しい行動で無料特典を提供

AI要約

デンマークの首都コペンハーゲンでは、環境に配慮した行動をする人に食事やイベント参加などの褒賞を提供する取り組みが始まった。

この新制度では、公共バスの利用やごみ拾いをするとカヤックツアーや美術館の入場券などがもらえる。証拠を提示することで褒賞を受け取ることができる。

今後は環境配慮型の決済方法としてこの取り組みを広げ、世界中に広めていきたいとしている。

コペンハーゲン、環境に優しい行動で無料特典を提供

【AFP=時事】デンマークの首都コペンハーゲンは15日から、ごみ拾いや公共バスの利用など、環境に配慮して行動する観光客や地元住民に褒賞として、食事やコーヒー、文化イベントへの参加などを無償提供する。

 コペンハーゲン観光局によると、「CopenPay」と名付けられた新制度は来月11日までの短期間実施される。

 褒賞品には、カヤックツアーやボートツアーへの参加、ベジタリアン料理の提供や美術館の入場券、電動自転車の利用券などが含まれる。鉄道の乗車券やサイクリング中の写真といった証拠を提示することで、褒賞を請求できる。

 同観光局の広報部長はAFPに対し、「世論の反応は非常に好意的」で、「自分の滞在中に実施してほしかったと惜しがる」観光客もいたと述べた。

 空港のデータによると、6月に航空機でコペンハーゲン入りした乗客は10万人を超えた。これは、バスや電車での移動手段に比べ、大幅なカーボンフットプリント増を招いた。

 同市の観光サイト「VisitCopenhagen」は、「コペンハーゲンに発着する交通機関の環境負荷は、地元の交通機関よりもはるかに大きい」と指摘。そのため、新キャンペーンの広告の掲示は「コペンハーゲン空港、中央駅と市内に限定」することにしたと述べている。

 また今後は「年間を通じて、環境配慮型の決済方法としてCopenPayを再導入し、デンマークの他の地域や世界中にこのコンセプトを広げたい」としている。【翻訳編集】 AFPBB News