H3・3号機、打ち上げ 「だいち4号」搭載 失敗後、初の実用衛星・JAXA

AI要約

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新型基幹ロケット「H3」3号機を打ち上げ、先進レーダー衛星「だいち4号」を搭載した。

H3は2段式液体燃料ロケットで、打ち上げ性能とコストダウンを両立するために開発されている。

宇宙ビジネス参入のため、昨年の失敗を経て、今回初めて実用衛星を載せることに成功した。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日午後0時6分、先進レーダー衛星「だいち4号」を搭載した新型基幹ロケット「H3」3号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。

 昨年の1号機打ち上げ失敗後、実用衛星を載せるのは初めて。今年2月の2号機に続く連続成功で、宇宙ビジネス参入の足場確保を狙う。

 H3は、JAXAと三菱重工業が開発を進める2段式液体燃料ロケット。第1段に新開発の液体燃料エンジンを導入して打ち上げ性能を向上させる一方、部品数の削減や民生品の積極採用などにより、従来のH2Aから大幅なコストダウンを目指している。