汚染水処理装置の運転再開 設備改造し漏えい対策、福島第1

AI要約

東京電力は福島第1原発で、汚染水漏れの問題を解決すべく第2セシウム吸着装置(サリー)の運転を再開し、建屋外への水漏れ対策を強化した。

新たな排気口の設置や水の配管改修、漏えい監視システムの導入など、安全性を向上させるための対策を講じた。

組織的対応として、7月1日に「水処理センター」を設置し、情報共有や作業手順の改善、処理水の管理強化などを行うことを決定した。

汚染水処理装置の運転再開 設備改造し漏えい対策、福島第1

 東京電力は福島第1原発で、汚染水が漏れて停止していた第2セシウム吸着装置(サリー)の運転を20日に再開した。建屋外に水が漏れないよう設備を改造。放射性物質を含む水を扱う設備の設計や保全を一元管理する部署を設置し、組織面でも対応を強化する。

 東電は、配管のつなぎ方を変更し、装置から発生する水素ガスだけが放出されるよう新たな排気口を設置。水が配管に噴出した場合も下部の容器に流れるようにし、カメラや検知器で漏えいを監視する。

 社内の情報共有や作業手順書の記載に不備があったことを踏まえ、組織面では「水処理センター」を7月1日付で設置し、汚染水処理や処理水の海洋放出の体制を強化する。