ウクライナとの2国間文書、岸田首相・ゼレンスキー氏会談で署名へ…露の新たな侵略なら24時間以内に協議

AI要約

岸田首相とウクライナのゼレンスキー大統領がプーリア州で会談し、ウクライナ支援の強化に向けた2国間文書に署名する。

2国間文書では、ロシアによる新たな侵略行為への迅速な支援や情報収集、日本の技術力を生かした支援などが盛り込まれる。

ゼレンスキー氏は、G7のウクライナ支援を強調し、感謝の意を表明している。

 【バーリ=森藤千恵】岸田首相は13日、訪問先のイタリア南部プーリア州で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナ支援の強化に向けた2国間文書に署名する。

 ゼレンスキー氏が同日、日米それぞれの首脳と会談し、2国間文書に署名することをX(旧ツイッター)で明らかにした。

 2国間文書は、先進7か国(G7)首脳が昨年7月の共同宣言で、ウクライナへの長期的な安全保障協力を約束し、具体的な支援内容は各国が2国間協議で決めるとされたことを踏まえたものだ。15か国が署名を終えており、G7では、日本と米国を残すのみとなっていた。

 日本とウクライナの間の2国間文書は、ロシアによる新たな侵略行為があった場合、迅速な支援を行うため、24時間以内に2国間協議を行うことを明記する。インテリジェンス(情報収集、分析)を巡る連携を深めることや、日本の技術力を生かした支援の継続も盛り込まれるとみられる。

 ゼレンスキー氏は、Xで「兵士を含む全てのウクライナ国民が、G7がこれからもウクライナを支持することを理解するだろう」と投稿した。