小惑星ベンヌ試料をJAXA分析 米探査機が回収、今夏日本へ

AI要約

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、NASAの探査機オシリス・レックスが小惑星ベンヌから持ち帰った試料の一部を譲り受け、日本で分析することを発表した。

日本の探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうから持ち帰った試料と比較し、共通点や異なる点に着目して研究を進める。

オシリス・レックスは2016年に出発し、ベンヌから121.6グラムの試料を持ち帰った。JAXAはそのうちの0.6グラムを受け取り、分析を行う計画だ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、米航空宇宙局(NASA)の探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌから持ち帰った石や砂の一部を今夏に譲り受け、日本で分析すると発表した。日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうから持ち帰った試料との共通点や異なる点に特に着目して研究する。

 オシリス・レックスは、2016年に地球を出発。20年に約3億2千万キロ離れたベンヌで試料を採取し、121.6グラムを地球に持ち帰った。研究協力の一環で、JAXAは0.5%に当たる約0.6グラムを譲り受ける。

 JAXA内に整備した専用設備で初期の分析をした後、国内外の研究機関にも配分して分析を進める。