帰宅時間帯の首都圏を直撃…車が“水没”立ち往生相次ぐ 東京・埼玉で記録的大雨

AI要約

帰宅時間帯の首都圏を激しい雷雨が襲い、記録的短時間大雨が発生。

交通機関に影響が出る中、水害や冠水などの被害も相次いで発生。

巨大積乱雲による異常な天候で、商業施設の地下に滝のような水が流れ込む事態も。

帰宅時間帯の首都圏を直撃…車が“水没”立ち往生相次ぐ 東京・埼玉で記録的大雨

帰宅時間帯の首都圏を激しい雷雨が襲いました。東京と埼玉では記録的短時間大雨情報が出され、東京・北区では商業施設に滝のような雨が流れ込みました。

大雨は31日夕方、帰宅時間帯の首都圏を襲いました。気象庁は東京都・埼玉県に記録的短時間大雨情報を発表。午後6時半までの1時間に東京都練馬区付近や板橋区付近、さらに埼玉県朝霞市付近でも約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられています。関東で記録的短時間大雨情報が発表が出されるのは今年初です。

東京杉並区を流れる善福寺川は、たった35分ほどで氾濫警戒と書かれた水位にまで達しました。西武池袋線の清瀬駅では雨漏りも発生。帰宅時間帯、東武東上線やJRでも京浜東北線などが一時運転を見合わせ、足止めされた人々で駅が混雑しました。

男性

「(タクシー)配車アプリを使ってもなかなか来ない。もう2時間くらい待ってる」

「『電車が止まっている』とLINEが来て。傘も持っていなかったのでびしょびしょ」

板橋区内の住宅街は、車のタイヤが半分ほど隠れるほどの水が来ていました。

男性

「2階にいたんですが、物音がして下に降りてみたら、1階のトイレが逆流していて。うちは半地下なんですけど、腰ぐらいまで水がたまっていて」

「水が引いたのが6時半くらい。多分6時がピークだったと思います。どうしようもない」

大雨を降らせたのは、急速に発達した巨大な積乱雲です。そのため、埼玉県上空では積乱雲が非常に発達した時に出現する帯状の雲“アーチクラウド”が出現しました。午後5時ごろ、東京の多摩地方と埼玉南部で雨雲が急発達。その雨雲は南下を続け、帰宅時間の都心をすっぽりと覆いました。

北区赤羽では、駅前の商業施設の地下に滝のような水が流れ込みました。

商業施設にいた人

「食事をしていたら急に外が騒がしくなって、みんなが見物しだして。何だろうと思ったら、エスカレーターから滝のような水が流れてきて。排水施設が壊れているのかな。雨水にしては量が多いかなって。地下だったので外の状況が分からなくて」

北区・防災危機管理課によると、赤羽駅西口周辺で冠水が発生。内水氾濫が起きているとみられます。

埼玉県新座市でも道路が冠水。車は水中を走っています。和光市ではマンホールから水が噴き出しています。所沢市ではアンダーパスの先に冠水して止まってしまったとみられる車が…。市内の別の場所では、冠水で止まってしまった車が放置されていました。

車が立ち往生した人

「水あるなという感じだけれど、別の車が普通に通ってたので行けるかなと思って行っちゃったんですよ。ただただショックって感じだけですね」