6月のECB利下げへ条件整う-チポローネ、パネッタ両氏が指摘

AI要約

欧州中央銀行(ECB)の理事たちは、6月の利下げに向けて機が熟していると述べ、利下げの可能性について議論している。

ECBは金融政策の引き締めスタンスを和らげる用意があり、利下げ後の方針についても検討を重ねる考え。

複数のメンバーが利下げに前向きな姿勢を示しており、6月のECB会合での利下げ決定が期待されている。

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ理事は26日、6月の利下げに向け機が熟したと述べ、ECB政策委員会メンバー、パネッタ・イタリア銀行(中銀)総裁の前日のコメントと同様の見解を示した。

チポローネ氏はイタリア紙ソレ24オレがトレントで開催したイベントで、「次のECB会合で最初の利下げを予想しているが、その後は議論が必要であり、われわれは確かめ、データに頼るだろう」と発言した。

また、「最近のデータはこの方向性を示しており、ECB金融政策の引き締めスタンスを和らげることができるとの確信は強まっている」と説明した。

6月のECB利下げは広く示唆されてきた。利下げ後についてはほとんどの当局者は言及を控えているが、ECB政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁とシュナーベルECB理事は7月の追加緩和に反対する立場を示している。

ECBシュナーベル氏、6月利下げは適切だが以後は慎重-報道 (2)

イタリア・ストレーザでの主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席したパネッタ氏は25日、6月6日の次回政策委員会会合で金融政策を変更する条件が整っていると述べた。

同氏は、「われわれには会合ごとに決定するというモットーがあるが、コンセンサスは広がっており、より強い疑問を抱いていた人さえも」利下げへの同意に「近づいていると私は確信している」と語った。

原題:ECB’s Cipollone, Panetta See Conditions for a June Rate Cut(抜粋)

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