ヘッジファンドのセガンティ、償還請求額10億ドル到達-閉鎖決定前

AI要約

セガンティ・キャピタル・マネジメントのヘッジファンドが閉鎖を決定する前に解約請求が10億ドル近くに達したことが明らかになった。

資金引き揚げの計画を示していた大口投資家もおり、月1回ないし四半期に1回の償還しか認められていないルールに関係者らが注意を向けた。

香港当局がインサイダー取引の罪で同社を刑事訴追した問題により、同ファンドの幕が閉じることが決まった。

ヘッジファンドのセガンティ、償還請求額10億ドル到達-閉鎖決定前

(ブルームバーグ): セガンティ・キャピタル・マネジメントのヘッジファンドは、閉鎖を決定する前に解約請求が10億ドル(約1600億円)近くに達していたことが事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。インサイダー取引の罪で香港当局が今月、同社を刑事訴追した問題による影響を浮き彫りにした。

23日に引き出しが停止される前には、ファンドのルールで月1回ないし四半期に1回の償還しか認められていなかったが、セガンティの大口投資家の一部は、資金引き揚げの計画を示していた。

関係者の1人によれば、創業者のサイモン・サドラー氏とカート・アーソイ最高経営責任者(CEO)は23日の電話会議で、同ファンドが閉鎖されるとスタッフに伝えた。幹部は同ヘッジファンドを慎重な方法で閉鎖すると述べ、報酬や雇用に関する質問は先送りしたという。アーソイCEOは償還通知の詳細についてコメントを避けた。

4月末時点で47億7000万ドルもの資産を運用し、アジア最大級のヘッジファンドだった同ファンドにとって、今回の閉鎖は突然の幕引きとなる。同ファンドは輝かしい運用成績と株式の複雑なブロックトレードの技量で世界の投資家を魅了していた。

香港とニューヨーク、ロンドンを中心に約140人の従業員が閉鎖の影響を受ける。関係者によると、セガンティは23日、新規採用者に来週の入社はもう不要になったと別途通知した。

香港証券先物委員会は今月、2017年のブロック取引に絡むインサイダー取引疑惑を巡り、同社と元スタッフ1人およびサドラー氏に対する刑事手続きに着手した。同社は積極的に争う構えを示していた。

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原題:Segantii Redemption Requests Hit $1 Billion Before Move to Shut(抜粋)

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