投資家アイバン・ボウスキー氏死去 映画「ウォール街」のモデル

AI要約

アイバン・ボウスキー氏は87歳でカリフォルニア州で亡くなった著名な投資家であり、ウォール街を揺るがすインサイダー取引事件で有名だった。

ボウスキー氏は投資ファンドを立ち上げ、M&Aに関する不正な株取引で巨額の利益を得るも、86年に摘発され、史上最大のインサイダー事件の一つとなった。

彼の発言「貪欲は健全だ」と物議を醸したこともあり、彼の死去で金融界に大きな影響があるだろう。

 アイバン・ボウスキー氏(著名投資家)米メディアによると、20日、カリフォルニア州の自宅で死去、87歳。

 世界的な金融の中心地である米ウォール街を揺るがしたインサイダー取引事件で摘発された。1987年公開の映画「ウォール街」で、俳優マイケル・ダグラスさん演じる強欲な投資家のモデルとなった。

 ミシガン州生まれ。75年に投資ファンドを設立した。企業のM&A(合併・買収)に関する内部情報に基づいた不正な株取引で巨額利益を得たとして86年に摘発され、1億ドルと、当時としては最高額の制裁金を当局に支払った。ウォール街の歴史上、最も規模の大きいインサイダー事件の一つに数えられる。

 86年には米大学でのスピーチで「貪欲は健全だ」と発言し、物議を醸した。