「一人でも多くの人に足を運んでほしい」...ミスチル桜井の思いを裏切った、所属事務所「50億円巨額金銭トラブル」の全貌

AI要約

Mr.Childrenのマネジメント会社「エンジン」とA社の間で50億円を超える金銭トラブルが発生。A社関係者によると、複数の会社がA社に融資し、エンジンからの融資元手にはミスチルの活動収益も含まれていた。

A社はX社の株を買い取り、利益を迂回する巧妙な手法を使っていた。取引の結果、70億円の貸し付けが判明しており、エンジンだけでも50億円以上を出していた。

ミスチルのメンバーはこの金銭トラブルについて何も知らず、谷口氏が一人で判断していたことを明かす。谷口氏は信頼を受けており、メンバーは全く関与していなかったようだ。

「一人でも多くの人に足を運んでほしい」...ミスチル桜井の思いを裏切った、所属事務所「50億円巨額金銭トラブル」の全貌

 現在、Mr.Children(ミスチル)のマネジメント会社「エンジン」とA社の間で総額50億円を超える金銭トラブルが勃発。7月から全国アリーナツアーを控えたミスチルの周辺に何が起こっているのか。

 前編記事『ミスチル所属事務所「50億円巨額金銭トラブル」...「おカネを払ってくれないんです」【関係者が告発】』に引きつづき、トラブルの全貌を関係者が明かす。

 「‘19年1月に3億円、3月に5億円の計8億円がエンジンからA社に振り込まれています。これも表面金利は3%で、6月までに遅延損害金を合わせた総額を完済。ただ、それとは別に組まれたのが園田の持つ会社の買い戻しでした」(A社関係者)

 ここで利用されるのが、園田氏がオーナーを務める太陽光発電事業を謳うX社だ。その手法もまた実に巧妙。まずX社の株を買い取る形で谷口氏がオーナーとなる。それをまた園田氏が経営する別会社が購入し、谷口氏にカネが入るという方法だ。捜査関係者が続ける。

 「X社は太陽光関連企業と名乗ってはいるが、実際には利息返済の為に作られたような会社。いわゆる幽霊会社で、資本金も10万円だけ。

 まずこのX社の株を谷口氏が買い、オーナーとなる。そしてこの会社を園田が別会社を使って1億円以上で買い戻す。これで実体もなく、10万円の価値しかない会社を谷口氏が買って、その懐には1億円が入る計算になる」

 8億円を貸して1億円の利子が払われる。夢のような錬金術ゆえか、その後も取引は加速の一途を辿る。

 「’19年8月以降からはA社に対して少なくとも12回にわたり、のべ39億円にものぼる融資振込がエンジンからされています。短いもので1週間から1ヵ月、長くて4ヵ月程度の短期の反復融資と呼ばれる常習的なもの。

 表面金利はいずれも10%で、それ以外のA社や園田が持つ別会社からエンジン社に対する違法な利息はすべて園田が谷口氏に直接現金で手渡ししています。その金額は2億7000万円以上です。カネの支払いのほとんどがエンジン社の中で行われており、社内でも大きな紙袋を持つ園田は有名だったそう」(A社関係者)

 複数の会社によるA社の貸し付けは判明しているだけでも70億円。エンジンに至っては50億円を超える。

 一連の取引でエンジンから出た融資の元手には所属アーティストであるミスチルの活動収益が含まれているのは言うまでもない。

 「長年の付き合いから桜井さんをはじめメンバーも谷口氏には全幅の信頼を置いていて、お金の管理もすべて彼に任せていた。今回の巨額のやり取りについてもミスチルのメンバーは当初から何も知らず、すべて谷口氏個人の判断で行っていました」(A社関係者)

 谷口氏がひた隠しにするのには別の理由もあるという。