マグニフィセント・セブン下落で米株10%超下げも=モルガンS

AI要約

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントによると、米株の相場上昇をけん引してきた「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる超大型の7つの銘柄が売られることで、米国株は2024年に10%から13%下落する可能性があるとの見方が示された。

「マグニフィセント・セブン」には、マイクロソフト、アップル、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・コム、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、電気自動車(EV)大手テスラが含まれている。

大手テクノロジー企業の株価が高騰しているが、テクノロジー株の急落は「ドットコムバブル」崩壊時のような大幅下落にはならず、比較的落ち着いた下落になるとの見解が示された。

マグニフィセント・セブン下落で米株10%超下げも=モルガンS

[ニューヨーク 30日 ロイター] - モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)の幹部は、米株の相場上昇をけん引してきた「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる超大型の7つの銘柄が売られることで、米国株は2024年に10%から13%下落する可能性があるとの見方を示した。

マグニフィセント・セブンは、マイクロソフト、アップル、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・コム、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、電気自動車(EV)大手テスラ。

MSIMのソリューション・マルチアセットグループで副最高投資責任者(CIO)を務めるジタニア・カンダリ氏はロイターのインタビューに対し、米国株が世界の他の市場の銘柄に比べて割高だと指摘した上で、「上昇が顕著だった超大型7銘柄とそれ以外の銘柄の差異が縮小し、それが続くことになるだろう」と述べた。

ただ、大手テクノロジー企業は膨大なキャッシュを生んでおり、事業が堅調に推移していると言及。「ナスダックで1999年から2000年に起きたようなテクノロジー株の大幅下落が起こるとは思わない」と述べ、テクノロジー企業の株価が過大に高騰した「ドットコムバブル」が崩壊した際の急落に比べれば、今回予想される下落は、より落ち着いたものになるだろうとの見解を示した。

MSIMは1兆5000億ドルの資産を運用。MSIMはテクノロジー株をアンダーウエートにしている。