FRB理事が大幅利下げに異例の反対票「小幅な第一歩望ましかった」

AI要約

米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は大幅な利下げに反対し、インフレ再燃リスクを懸念している。

ボウマン氏はインフレ抑制を重視し、大幅利下げに賛成する者の中で唯一反対票を投じた。

FRBの足並みの乱れやFOMCでの反対投票は、2005年以来の珍しい出来事である。

FRB理事が大幅利下げに異例の反対票「小幅な第一歩望ましかった」

 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は20日、通常の2倍となる大幅な利下げをFRBが決めたことについて、「より小幅な第一歩が望ましかった」とする声明を発表した。物価高(インフレ)の再燃リスクを重く見るもので、約4年半ぶりとなる利下げをめぐって、FRB内の足並みの乱れを示す動きだ。

 ボウマン氏はインフレ抑制を重視する立場で知られる。金融政策を決める18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、パウエル議長ら11人の出席者が0.50%幅の大幅利下げに賛成するなか、唯一反対票を投じた。FRB理事によるFOMCでの反対は2005年以来だった。

 FOMCはFRBの7人の理事と12人の地区連銀総裁で構成。利下げなどの重要政策は、7人のFRB理事と5人の連銀総裁の計12人による投票で決める。