FRB利下げ決定でインフレ再燃のリスク=元カンザスシティー連銀総裁

AI要約

米カンザスシティー地区連銀のホーニグ元総裁は、FRBが政策金利を0.5%引き下げることを受け、インフレ再燃のリスクが残されているとの見方を示した。

FRBは物価上昇率が2%目標に向かうとして、金融緩和局面に乗り出したが、雇用維持に重点を置くことでインフレ再燃のリスクを高めている可能性がある。

ホーニグ氏は過去にカンザスシティー連銀総裁を務めており、FRBの政策について懸念を表明している。

FRB利下げ決定でインフレ再燃のリスク=元カンザスシティー連銀総裁

Mehnaz Yasmin

[19日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のホーニグ元総裁は19日、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を0.5%引き下げることを決めたのを受け、インフレが再燃するリスクが残されているとの見方を示した。

ホーニグ氏はロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで「FRBはインフレを制御できていると賭けている」とした上で、「彼ら(FRB)は雇用維持に注意を払っており、それがインフレ再燃のリスクを高めている」と言及した。

FRBは18日、2020年3月以来、4年半ぶりとなる利下げを決定し、金融緩和局面に乗り出した。物価上昇率がFRB目標の2%に向かっているという「より大きな確信を得ている」とし、労働市場の健全性を維持することに重点を置くようになった。

ホーニグ氏は1991年から2011年までカンザスシティー連銀総裁を務めた。