西鉄で車輪軸15本が基準値外 データ改ざんなし JR貨物不正問題

AI要約

JR貨物のデータ改ざん事件を受け、西日本鉄道が車輪に軸を取り付ける作業で緊急点検を行い、基準外の圧力がかけられた車輪が計15本見つかった

緊急点検の結果、圧力の記入漏れも8本見つかり、しかし安全性には問題ないことが確認された

国からの指示に基づき、1176本の車軸について点検が行われ、基準外の車輪が特定された

西鉄で車輪軸15本が基準値外 データ改ざんなし JR貨物不正問題

 JR貨物が車輪に軸を取り付ける作業でデータを改ざんするなどしていた問題を受け、西日本鉄道は20日、社内で緊急点検した結果、基準値外の圧力をかけて車輪に取り付けられた軸が計15本あったと発表した。圧力の記入漏れも8本で見つかった。いずれも安全性に問題はなく、データの改ざんはなかった。

 西鉄によると、国からの指示を受けて天神大牟田線1112本(278両)、貝塚線64本(16両)の計1176本の車軸について緊急点検した。その結果、車輪に取り付ける際の圧力が社内基準を超過していたものが天神大牟田線で9本、基準を下回っていたものが貝塚線で6本あった。いずれも車輪の間隔や車軸の傷の有無を確認し、問題がないことを確認した。

 記入漏れの8本は圧力計測をした後、帳簿に記載するのを担当者が忘れていたという。【下原知広】