〔東京外為〕ドル、142円台=日銀現状維持は織り込み済み(20日正午)

AI要約

20日午前の東京外国為替市場では、日銀決定会合の結果が織り込まれ、ドル円相場は小幅な変動となった。

ドル円は一時上昇したものの、戻り売りで再び下落し、日銀決定会合の無風で限られた反応となった。

ユーロは対円で下落し、対ドルで小幅に上昇している。

 20日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀決定会合は現状維持となったが、織り込み済みだったため、大きな反応はなく、1ドル=142円台で推移した。正午現在、142円46~47銭と前日(午後5時、142円50~51銭)比04銭の小幅ドル安・円高。

 ドル円は早朝、前日の海外時間に方向感を欠いた流れを受け、142円60銭前後で取引された。いったん買いが優勢となり、午前9時前に142円90銭前後に浮上。その後は戻り売りに押され、仲値過ぎには142円10銭台に反落。ただ、同水準では買い戻され、昼前には142円40銭台に浮上した。正午前に終わった日銀決定会合は現状維持となり、「織り込み済みだった」(為替ブローカー)こともあり、反応は限られた。

 前日の海外市場では、欧州時間は142円台半ばから143円台前半に上昇。米国時間の序盤はいったん142円70銭台に下落したが、週間失業保険申請件数や9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数などを手掛かりに、一時143円70銭台に上値を切り上げた。終盤は、米長期金利の低下を眺め、ドル円は142円60銭前後に伸び悩んだ。

 日銀決定会合の現状維持は「想定通りの結果」(大手邦銀)で、ほぼ無風となった。焦点は、植田総裁の会見で、「追加利上げの示唆があるかどうかが焦点」(同)という。従来通りの発言だと無風通過となる見通しだが、「タカ派的な姿勢が示されると、ドル円は売られるだろう」(同)との声が聞かれる。

 ユーロは午前9時以降、対円で下落。対ドルで小高い。正午現在、1ユーロ=159円01~05銭(前日午後5時、158円84~85銭)、対ドルでは1.1161~1162ドル(同1.1145~1146ドル)。