FRC型核融合発電の中国ベンチャー、エンジェルラウンドで数億円超を調達

AI要約

中国初のFRC(地場反転配位)型核融合発電炉の開発を目指す瀚海聚能が、エンジェルラウンドで数千万元を調達。

瀚海聚能は2022年12月30日に設立され、Helion Energyをベンチマークに低コストで商用発電に有利なFRC型核融合装置の開発に焦点。

近年、核融合企業が急増しており、中国でも複数のスタートアップ企業が誕生している。

FRC型核融合発電の中国ベンチャー、エンジェルラウンドで数億円超を調達

中国初のFRC(地場反転配位)型核融合発電炉の開発を目指す「瀚海聚能(HHMAX-Energy)」がこのほど、エンジェルラウンドで数千万元(数億円超)を調達した。華映資本(Meridian Capital)が出資を主導し、海南厚実私募基金(​​Hainan Houshi Private Equity Fund Management)と奇蹟創壇(Miracle Plus)が参加した。調達した資金は主に、研究開発チームの拡充や第1世代となる装置の設計などに充てられる。

瀚海聚能は2022年12月30日、米国の核融合スタートアップ「Helion Energy(ヘリオン・エナジー)」をベンチマークとして設立された。低コストで商用発電に有利なFRC型核融合装置と、それを支えるプラズマ源や診断プラットフォームの開発に重点を置く。

パルス運転を制御できる核融合が基礎研究の段階からエンジニアリングの段階へと移行したのに伴い、ここ数年で核融合を手がけるスタートアップ企業が急増した。米国の核融合産業協会(FIA)が発表したデータによると、世界の核融合エネルギー企業は増え続けており、24年には新たに3社が加わって計45社となった。資金調達額は計71億ドル(約1兆円)に達したという。 中国でも「能量奇点(Energy Singularity)」や「星環聚能科技(Startorus Fusion)」「聚変新能(Neo Fusion)」などのスタートアップ企業が誕生している。

*1元=約20円、1ドル=約142円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)