コメいつまで品薄?“円滑な流通”要請から1週間…卸売業者を取材

AI要約

農水省がコメの品薄対応を卸売業者に要請してから1週間、埼玉県のある卸売業者では新米の入荷が続いており、出荷量も増えている。

コメの出荷量が増えることで、スーパーなど小売店の品薄が解消される見通しで、卸売業者は積極的に対応している。

品薄による価格の乱高下は生産者の収入を不安定にし、来年の対策や計画的な販売が重要だという意見もある。

コメいつまで品薄?“円滑な流通”要請から1週間…卸売業者を取材

スーパーなどでコメが品薄となっている状況を受けて、農水省は先週、卸売業者などに、円滑な流通への対応を要請しました。それから1週間、卸売業者の現状を取材しました。

埼玉県にある卸売業者の工場。

トラックから降ろされているのは、新潟県で収穫された今年の「新米」です。今月に入ってから連日、古米と新米含めて、トラック4台から6台分が運び込まれていて、入荷量は例年通りに推移しているといいます。

精米したコメの出荷量は、1日およそ200トン。そのうち3、4割程度が、スーパーなど小売店へと運ばれるということです。この会社では品薄解消のため、入荷したコメを、すぐに精米するなど出荷量をふやしているということです。

むらせ米穀事業部商品部 藤本佳部長

「まもなく店頭の方の品薄も解消されるのではないかというふうに思っております」

品薄によるコメの高騰については、ある別の不安を訴えました。

むらせ米穀事業部商品部 藤本佳部長

「米の価格があまりにも乱高下すると、生産者さんの米作りの収入が安定しなくなって、米作りを諦めてしまわないかということが一番のリスク」

また、卸売業者などの対応が、今年の品薄を招いたのではとの指摘に対しては、「直接的に需給バランスを崩したとは思わない」とした上で、「来年、同じ状況にならないよう、計画的に販売をしていきたい」と説明しました。